ロサンゼルス・クリッパーズとデンバー・ナゲッツのウェスタン・カンファレンス準決勝は、1勝3敗から3連勝したナゲッツがカンファレンス決勝への切符を手に入れた。 敗れたクリッパーズは、今季よりカワイ・レナードとポール・ジョージという2人のオールスター選手を加えて優勝候補の一角となるも、フランチャイズ初のカンファレンス決勝まであと一歩というところで一気に失速した。 自身のヘッドコーチ人生で3度目の「3勝1敗からの3連敗」を経験したクリッパーズのドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は、プレイオフ敗退について「我々は期待に応えることができなかった。それが結論だ。私はコーチだから、この敗退に関するすべての批判を受け止めるつもりだ。期待通りのプレイができていれば、我々はカンファレンス決勝に進出していたはずだ」とコメントしたと、『ESPN』のオーム・ヤンミスク記者は伝えている。
また、チームの控えの切り札として期待されながらも、このシリーズでは3ポイントシュートが27本中4本成功と不発に終わったルー・ウィリアムズが、敗因について語っている。 「率直に言って辛い結果だし、全員が怒っている。俺たちは3勝1敗でリードしていた。第7戦までに2度も勝つチャンスがあったのに、それをモノにできなかった。俺たちは多くの問題に直面した。タレント力で乗り越えてきたが、チーム・ケミストリーはなかった。それがこのシリーズの命取りになった」 第7戦で放った22本のシュートのうち6本しか決められなかったレナード(14得点)も、ケミストリーの重要性について触れた。 「僕らは単純にシュートを決められなかった。そういう時はチーム・ケミストリーが重要な要素となる。狙ったシュートを打つためにはどのプレイをすればいいのか、誰にシュートを打たせるべきかなど、僕らは自分たちがやるべきことを互いに知っている必要がある。この結果を受け入れ、チームとしてもっと賢くならなければいけない」 クリッパーズは1970年にバッファロー・ブレーブスとして球団を創設してから50年間(1971年から2020年まで)、1度もカンファレンス決勝に進出したことがなく、カンファレンス決勝不出場のNBA最長記録を更新したと『NBC Sports』のダン・フェルドマン記者は伝えている。 このプレイオフを経て、クリッパーズが今オフにどのような動きを見せるのだろうか。