ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、その去就が大きな注目を集めている。バックスとしては、エース慰留に向けて最大限の条件を提示する構えだという。 今季レギュラーシーズンで最高勝率(56勝17敗)を記録したバックスは、プレイオフ1回戦でオーランド・マジックを4勝1敗で破ったが、カンファレンス準決勝でマイアミ・ヒートに苦戦。右足首捻挫を押して強行出場するも怪我を悪化させてしまったアデトクンボは、第5戦のコートに立てず、チームの敗退をベンチから見届けるしかなかった。
2020-21シーズン終了後に完全FA(フリーエージェント)になるアデトクンボに関しては、プレイオフ突入前からトレードの噂も飛び交っていた。カンファレンス準決勝敗退で去就に関する議論はさらに過熱しているが、アデトクンボ本人は第5戦後に「それ(移籍)はない。あり得ないよ」と『yahoo! sports』のクリス・ヘインズ記者に対して語っていた。 バックスとしても、2018-19シーズンにMVPを受賞し、今季は最優秀守備選手にも輝いたエースを当然ながら引き留めにかかるようだ。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によれば、2020-21シーズンのサラリーキャップが1億1500万ドル(約122億円)のままだと仮定すると、5年間総額2億3000万ドル(約244億円)以上のスーパーマックス契約をオフシーズン突入と同時にオファーする見込みだという。 果たして、現代NBA随一のオールラウンダーであるアデトクンボは、7年間を過ごしたバックスに残るのだろうか。