サンダーのビリー・ドノバンHCが契約延長を見送り退任へ

オクラホマシティ・サンダーのビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ)が、今シーズン限りでチームを離れることが分かった。9月8日(日本時間9日)、ドノバンHCと決別することで互いに合意したことをチームが発表した。 ドノバンは今シーズン、ラッセル・ウェストブルック(現ヒューストン・ロケッツ)、ポール・ジョージ(現ロサンゼルス・クリッパーズ)が移籍して前評判が低かったサンダーを、レギュラーシーズン44勝28敗と望外のウェスタン・カンファレンス5位に導いた。その手腕が評価され、NBAコーチ協会が選出する年間最優秀コーチ賞をミルウォーキー・バックスのマイク・ブーデンホルザーHCと共に受賞していた。

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1996年から19シーズンにわたって全米屈指の名門フロリダ大の指揮官を務め、2度の全米選手権優勝など数々の栄光を掴んだドノバンは、2015年にサンダーのHCに就任。今季が5年契約の最終年だった。 サンダーでの通算成績は243勝157敗で、勝率(.608)はシアトル・スーパーソニックス時代を含めフランチャイズ歴代3位。また、就任以降毎年プレイオフに出場したが、ケビン・デュラントが在籍していた1年目にカンファレンス決勝に進出した以外では、全て1回戦で敗退している。 実績十分のドノバンにはフィラデルフィア・76ers、ニューオーリンズ・ペリカンズ、インディアナ・ペイサーズ、シカゴ・ブルズといったHCが空席のチームが興味を持っていると、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は伝えている。 一方、サンダーについては、HC交代を契機として抜本的なチーム改革に乗り出す可能性もあると報じられている。『ESPN』のロイス・ヤング記者は、同局のポッドキャスト番組にて「クリス・ポールが放出されたら、それはリセットボタンが押されたということ。そうなった場合は、デニス・シュルーダー、スティーブン・アダムズもチームを去るだろう」と予想した。 移籍1年目の今季は見事なリーダーシップを発揮し、サンダーのプレイオフ進出に大きく貢献した35歳のポールだが、2年総額約8500万ドル(約90億円)という巨額の契約が残っているのがネックになっている。ポールに加え、年俸約2700万ドル(約28億6000万円)のアダムズと、約1500万ドル(約16億円)のシュルーダーがチームを去った場合はサラリーキャップに大きな空きが生まれることになる。 ドノバンHC退任をきっかけに、サンダーはオフにどんな動きを見せるのだろうか。

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