ロサンゼルス・レイカーズは、8月29日(日本時間30日)に行われたポートランド・トレイルブレイザーズとのプレイオフ1回戦第5戦に131対122で勝利。シリーズ4勝1敗とし、カンファレンス準決勝進出を決めた。 この試合、36得点、10リバウンド、10アシストのトリプルダブルを達成したレイカーズのレブロン・ジェームズが、「シリーズを通して良くなっていった」と1回戦を振り返ったコメントを『AP通信』が伝えている。 「ポートランドが、フェニックスと並びバブル(隔離地域)で最高のバスケットボールをしていることは分かっていた。だから自分たちのプレイをして、試合を重ねるごとにチームを良くしていきたかった。そしてそれはできたと思う」
第5戦は本来なら26日(日本時間27日)に行われるはずだったが、ウィスコンシン州ケノーシャで黒人男性ジェイコブ・ブレイク氏が複数回にわたり警官から銃撃された事件を発端に、同じウィスコンシン州のミルウォーキーを本拠とするミルウォーキー・バックスをはじめ、各チームが予定されていた試合をボイコットし、26日、27日(同28日)の試合が延期となった。 その後行われた選手会のミーティングで、ジェームズはこのままボイコットを続けシーズン打ち切りとすることを主張したが、最終的にはプレイオフ続行に同意したと報じられている。この件における気持ちを語ったジェームズのコメントを『ESPN』が紹介している。 「あの時から、今後どのような計画があるかについて考え始めた。計画がなければ、ここ(バブル)に残る理由はない。ただ、ボイコットの段階において、僕たちには前に進むための計画がなかった。僕は計画なしに行動に移せるタイプの人間ではないんだ。ただ、この数日で、この問題は解決した」 このようにソーシャルジャスティス(社会正義)のための行動をさらに推進していくと考えるジェームズは、「脳の半分はプレイオフ、残りの半分はどうやって黒人を助けられるかを考えている」と心境を語った。 プレイオフでは、より激しい戦いが続いていく。そのなかでもジェームズは、他の選手と共に『BLACK LIVES MATTER』の活動にも注力していくとした。