メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントは、再開シーズンで導入されたプレイイン・トーナメントに不満を感じているようだ。7月30日(日本時間31日)、『ESPN』のレイチェル・ニコールズ氏とのインタビューで「新フォーマットは公平だと思うか」と訊かれたモラントは、その率直な気持ちを明かしている。 「正直、思わないよ。ただ、僕らがコントロールできることではないからね。僕らが唯一コントロールできることは、結果が出る前にシーディングゲーム全8試合をどう戦うかだ」
グリズリーズは、今季プレイオフに進出できる可能性が低いと見られていたなか、新人のモラントやジャレン・ジャクソンJr.といった若手選手の活躍で、ウェスタン・カンファレンス第8位(32勝33敗)とプレイオフ出場圏内につけている。 リーグが定めた新フォーマットでは、グリズリーズが再開シーズンのシーディングゲーム(再開後の8試合)終了時点でカンファレンス8位につけたとしても、9位との差が4ゲーム以内であった場合、プレイイン・トーナメントを勝ち上がらなければならない。 現時点でグリズリーズは、ポートランド・トレイルブレイザーズ、ニューオーリンズ・ペリカンズ、サクラメント・キングスと3.5ゲーム差、サンアントニオ・スパーズには4ゲーム差をつけている。チームがプレイイン・トーナメントを戦わずにプレイオフ進出を確定させるためには、シーディングゲーム終了時点でこれら4チームとのゲーム差を4.5以上にしなければいけない。 新フォーマットに不満を示したモラントだが、「逆に闘争心とモチベーションが高まったよ」と再開シーズンに意気込みを見せている。 「シーズン開幕前、僕らはリーグで最下位から2番目のチームになると予想されていたが、今の僕らを見て欲しい。僕らは過小評価された怒りをバネに闘争心を燃やしてきた。僕らはハングリーなチームだから、今後もその精神で試合に臨むだけさ」 グリズリーズは7月31日(日本時間8月1日)に、プレイオフを争うライバルであるブレイザーズとシーディングゲーム初戦を戦う。今季番狂わせを演じたモラント率いるグリズリーズが、どのようなパフォーマンスを見せてくれるかに注目だ。