元NBAのスター選手で、現在はコメンテーターとして活躍するポール・ピアースが、『ESPN』の番組『The Jump』でダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチについて「最も才能があるNBA選手」とコメントした。 「彼が素晴らしいことを成し遂げることに期待している。あの子は一瞬のうちに新人王からMVP候補へと飛躍した。ヨーロッパでは数々のリーグタイトルを獲得し、MVPも受賞している。彼は特別な選手だ。僕は彼が現在のリーグで最も才能がある選手だと思っている」 「注目を浴びることは彼にとってプレッシャーにならないはずだ。プレイオフでは大活躍することを期待している」
16歳という若さでユーロリーグのレアル・マドリードでプロデビューを飾ったドンチッチは、スロベニア出身の21歳。2018年のドラフト全体3位指名(※アトランタ・ホークスに指名されたあとトレイ・ヤングとトレード)でマーベリックスに入団し、ルーキーイヤーとなった2018-19シーズンには新人王を受賞した。2年目の今季は22度のトリプルダブルを達成し、チーム記録を塗り替えたほか、一時はMVP候補に挙がるなど、目覚ましいスピードでリーグを代表するスーパースターへと成長している。 また、マーベリックス入団以前には、レアル・マドリードを3度のスペインリーグ優勝に導いたほか、2018年にはユーロリーグ優勝と同時にMVPも受賞。ヨーロッパとNBAで数々の功績を残してきたドンチッチは、すでにNBAを代表する選手のひとりといっても過言ではないだろう。 若きスターとしてマーベリックスを引っ張るドンチッチは今季、平均28.7得点、9.3リバウンド、8.7アシストと、これらすべての分野でキャリアハイを叩き出しており、その成長はとどまるところを知らない。 ドンチッチ率いるマーベリックスは、現在ウェスタン・カンファレンス7位(40勝27)につけている。同6位のヒューストン・ロケッツと同5位のオクラホマシティ・サンダーを1.5ゲーム差で追うチームは、再開されるシーズンでシード順位を上げてプレイオフに進出することを目指している。