ブラッドリー・ビール不参加の理由を代理人が言及「本物のチャンピオン候補なら…」

ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは、7月7日(日本時間8日)にフロリダ州オーランドで再開されるシーズンの不参加を正式発表した。決断の理由は痛めている右肩の状態だが、ビールの代理人を務めるマーク・バーテルスタイン氏は、“チーム事情”も要素の一つだったと『SiriusXM NBA Radio』で明かしている。 プレイオフ圏内となるイースタン・カンファレンス8位のオーランド・マジックと5.5ゲーム差の9位(24勝40敗)でシーディングゲーム8試合に臨むウィザーズだが、ビールの他にもジョン・ウォール、ダービス・ベルターンスが不参加と台所事情は苦しい。

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ビールの代理人を務めるバーテルスタイン氏は、そういった背景も今回の決断に至った理由だと示唆している。 「もし、ウィザーズが本物のチャンピオン候補だったら、また違う話になったのは間違いないだろう。リスクと報酬を考える必要があるんだ。今ウィザーズが手にしているチャンスを減らしたいわけではない。彼らにとっては大事な時だからね。再建の1年と見られていたが、プレイオフに出ることができればシーズンは好転するだろう。誰もプレイオフに出場できるようなチャンスがあるとは思っていなかったからね」 ビールはNBA8年目の今季、平均30.5得点(リーグ2位)、6.1アシストとキャリアハイをマーク。八村塁の良き兄貴分としても存在感を発揮していたが、序盤戦で右肩に違和感を覚え始め、そのままシーズンを戦っていた。 そして、新型コロナウイルスによる中断期間で症状が悪化。プレイするつもりでリハビリを行ってきたが、万全の状態で臨めないことを受けて出場回避を発表。「チームのリーダーとして難しい決断だった」と、苦しい胸中を明かしていた。 司令塔ウォールが左足アキレス腱断裂で全休となり、シーズン中も苦しんだウィザーズ。プレイオフ進出を目指しつつも、来シーズンの巻き返しを最優先する意味では、ビールの決断を尊重するのは自然な流れかもしれない。

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