元NBA選手で現在はアナリストを務めるケニー・スミスが、7月7日に公開された『Complex』のポッドキャスト番組『Load Management』でロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズについて言及し、「彼は歴代トップ5ではない」との見解を示した。 「レブロン・ジェームズは私のトップ10リストにいるけど、彼はたぶん10位だ」 得点、リバウンド、アシストなど、バスケットボールにおいて不可能なことはないほどオールマイティなジェームズだが、スミスは往年のレジェンドたちがプレイした時代と現代のスタイルの違いをその理由に挙げている。
「現代では得点することがすごく簡単になっていて、選手の能力を判断するのが難しくなった。私も”偉大なスコアラー”ではなかったけど、”良いスコアラー”だった。キャリアハイの(1990-91)シーズンで平均17得点、今なら平均25~26得点だろう。私の見解では、レブロン・ジェームズは歴代トップ5ではない」 番組ホストから「それはかなりクレイジーだ」と指摘されたスミスのトップ10リストには、マジック・ジョンソン、ラリー・バード、オスカー・ロバートソン、ネイト・アーチボルド、シャキール・オニールが入っている一方で、コービー・ブライアントは選外となっている。その点を尋ねられると、スミスは「いや、入っていない。コービーは11位だ」と語っている。 ジェームズは、史上初となる得点(3万4087点)とアシスト(9298本)の両部門で歴代トップ10入りを果たしている。マイケル・ジョーダンとの比較でも再三その名を挙げられる稀代のオールラウンダーだ。 一方のスミスは、ノースカロライナ大1年次に“神様”ジョーダンと共闘した経験を持ち、NBA入り後はセンターのアキーム・オラジュワンのサポート役としてヒューストン・ロケッツで2連覇を果たしたシュートの名手だ。 なお、チャールズ・バークリーも別番組の企画で、「当時のゲームはもっと厳しいものだった」との理由でジェームズをトップ5外としている。バークリーによると「マイケルがナンバー1、オスカー・ロバートソンが2番、それに(ビル)ラッセルとカリーム(アブドゥル・ジャバー)が続く」という。