ヒートはユドニス・ハスレムと再契約か?

ここまでの動向を見る限り、マイアミ・ヒートは『継続こそ力なり』というコンセプトで今オフのチーム作りを進めているようだ。ウェイン・エリントンとデリック・ジョーンズJr.との再契約を済ませたことで、彼らは昨シーズンとほぼ変わらないロスターで2018-19シーズンを迎えることが濃厚となっているのだ。加えて、彼らはチームにとって馴染み深い選手との再契約も進める模様だ。 South Florida Sun Sentinelのアイラ・ウィンダーマン記者とMiami Heraldのバリー・ジャクソン記者が報じたところによると、ヒートは長年チームを支えてきたフォワードのユドニス・ハスレムとの再契約に向けて動き始めたようだ。ハスレムとヒートの動向について、ウィンダーマン記者は以下のようにリポートしている。 「情報筋によると、ハスレムとの16シーズン目の再契約に向けてヒートが動き始めたようだ。38歳のハスレムは、昨シーズンはレギュラーシーズン中に僅か14試合にしか出場できず(トータルの出場時間は72分間)、フィラデルフィア・76ers相手に1勝4敗で敗退を喫したプレーオフ1回戦では1試合も出場させてもらえなかった。しかし彼は、ベテランとなった今でも長い時間プレーすることを希望しているらしく、今オフシーズン序盤のインタビューでは、海外リーグを含む他チームと契約する可能性も示唆していた。だが、彼はその後も、タイラー・ジョンソン、ジェームズ・ジョンソン、ウェイン・エリントンらヒートの選手達や、彼と同じくヒートからフリーエージェントとなっているドウェイン・ウェイドと一緒にワークアウトを続けている。ヒートとの交渉について聞いたAP通信の取材に対し、ハスレムは『素晴らしい話し合いだった。結局、俺達は相思相愛のようだ」と応えている。」 ジャクソン記者によると、ヒートとハスレムが再契約する場合のサラリーは、ベテラン最低保証額の240万ドル(約2億7000万円)になる見込みだ。 ヒートは、球団にとって偉大な存在であるウェイドの去就も注意深く見守っている状況だ。今オフにヒートからフリーエージェントとなっているウェイドは、中国リーグのチームから高額なオファーを受けたという噂もあった。しかし先週末、ウェイド本人は「2018-19シーズンも現役を続行する場合はヒート以外ではプレーしない」と明言している。 今オフシーズン始め、ハスレムは「ヒートとの契約が上手くいかなかったら、海外でプレーすることも視野に入れている」と発言していた。ここ3シーズンで、ヒートにおけるハスレムの役割は年々減少しており、2017-18シーズンには、平均出場時間(5.1分)、平均得点(0.6得点)、平均リバウンド数(0.7リバウンド)、フィールドゴール成功率(20%)の4部門でキャリア最低の数字を記録した。 2002年のNBAドラフトで指名から漏れたハスレムは、プロとして1年目のキャリアをフランスでスタートさせた。その後、彼は2003年にヒートとフリーエージェント契約を結ぶことに成功し、これまでの15シーズンで球団史上最多の通算リバウンド数(5711リバウンド)を記録した他、レギュラーシーズンの出場試合数で球団史上最多のウェイド(877試合)に次ぐ844試合という数字を残している。また、彼はヒートの歴代得点記録で7位にランクする通算6486得点を記録している。 NBA入りしてから1つの球団のみで15年以上プレーしているのは、現役選手ではダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)とマヌ・ジノビリ(サンアントニオ・スパーズ)の2人しかいない。元スパーズのトニー・パーカーも1つの球団で15年以上プレーしている選手の1人だったが、今オフのフリーエージェントで彼はシャーロット・ホーネッツに移籍してしまった。

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