ワシントン・ウィザーズは7月7日(日本時間8日)、ブラッドリー・ビールが右肩の故障もあり、フロリダ州オーランドで再開されるシーズンに参加しないことを発表した。 ウィザーズは7日にオーランドへ移動する予定のなか、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は前日、ビールについて「まだ最終的な決断はできていない」とプレイが不透明だと明かしていた。アスレティック・ケア&パフォーマンス部門責任者を務めるドクター、整形外科医、ビール本人、そして代理人による協議の結果、チームには帯同せず、回復に努める決断を下したという。
ビールはNBA8年目の今季、平均30.5得点(リーグ2位)、6.1アシストとキャリアハイをマーク。八村塁の良き兄貴分としても存在感を発揮していたが、序盤戦で右肩に違和感を覚え始め、そのままシーズンを戦っていたという。新型コロナウイルスによる中断期間で症状が悪化し、プレイするつもりでリハビリを行ってきたが、万全の状態で臨めないことを受けて出場回避に至ったと説明している。 「チームのリーダーとして難しい決断だった。オーランドでプレイオフ出場権を争いたかったけど、長い目で見ればこれが最善策だとも理解している。チームが歩みを続けるために、来シーズン戻ってくることを楽しみにしている」 ビールは苦しい胸中をこのように明かし、ウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)も大黒柱の決断に理解を示す声明を発表している。 「ブラッドリーはあらゆる準備をしてきたが、オーランドの試合に参加せず、さらなる怪我のリスクを避けるのがベストだという結論に達した。彼は怪我を負いながら戦ってきたけど、3月からの中断期間でハイレベルにプレイできる確証が得られなかった。オーランドでの試合に出場しないことが正しい決断だとして、それに同意した」 すでにジョン・ウォール、ダービス・ベルターンスの欠場が決まっているウィザーズは、イースタン・カンファレンス8位のオーランド・マジック(30勝35敗)に5.5ゲーム差の9位(24勝40敗)でシーズン再開を迎える。プレイオフに進むためには、8試合のシーディングゲームで8位までのゲーム差を4以内に縮めてプレイイン・トーナメント(プレイオフ出場決定戦)に持ち込まなければならない。