トロント・ラプターズのサージ・イバカは、フロリダ州オーランドの“バブル”(隔離地域)に入ることを「閉じ込められる」と表現しつつ、「準備はできている」と語った。7月4日(日本時間5日)に行われたテレカンファレンスのコメントを『ESPN』のティム・ボンテムプス記者が伝えている。 昨季、球団創設24年目にして初優勝を成し遂げたラプターズは、大黒柱カワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)、エースストッパーのダニー・グリーン(現ロサンゼルス・レイカーズ)がフリーエージェントで退団。プレシーズンにはジャパンゲーム参加で長距離移動もあり、厳しい状況のなかで2連覇を目指すことになった。しかし、成長著しいパスカル・シアカムやリーダー格を務めるカイル・ラウリーらの活躍により、シーズン中断前までにカンファレンス2位(46勝18敗)の好成績を残している。 NBAは7月30日(同31日)にオーランドでシーズンを再開予定。22チームが7日(日本時間8日)から3日間にわたって現地へ移動するが、カナダに拠点を置くラプターズはすでにフロリダ入りし、フォートマイヤーズのフロリダ・ガルフ・コースト大で練習している。 「みんな良い状態だよ。俺は11年間、リーグでプレイしてきた。(バブルという隔離地域に)“閉じ込められて”戦うメンタル的な準備はできている」 このように語るイバカだが、集中開催地のフロリダは新型コロナウイルスの感染者が急増しており、娘がオーランドに住んでいるイバカも不安は拭えないという。 「正直心配だよ。全員がルールを守らなければいけない。すべての選手がオーランドのバブルに入った時、与えられたハンドブックを尊重する必要がある。でも俺にはオーランドに住む娘がいて、上手く言えないけど怖さはある。ただ、俺たちはチャンピオン。経験があって、チャンピオンとしてのメンタリティーも浸透している。自信はあるよ。周囲は俺たちに挑んでくるから、準備ができていないといけない」 ラプターズはヒューストン・ロケッツ、ポートランド・トレイルブレイザーズ、フェニックス・サンズとスクリメージを行い、レギュラーシーズン残り8試合の戦いに挑む。