インディアナ・ペイサーズのネイト・マクミランHC(ヘッドコーチ)によると、エースのビクター・オラディポがオーランドで再開するシーズンにプレイするかどうかの判断は、まだ先になるようだ。 7月1日(日本時間2日)に行われたZOOM会見でマクミランHCが語った内容を、ペイサーズのオフィシャルサイトが以下のように伝えている。 「ビクターがトレーニングキャンプに参加して、ワークアウトや5対5をプレイするのを楽しみにしているよ。数試合プレイして、彼自身がゴーサインを出すのが望ましいが、もし彼自身が準備不足だと感じたり、我々がプレイすべきではないと判断したら、彼はオーランドでプレイしないだろう。そのような状況なら、きっと彼の方からプレイしないと言うはずだ」
同サイトはさらに、同日に行われたオラディポのZOOM会見でのコメントも伝えている。 「怪我の状態は良くなっているが、それと同時に、私たちには思いがけず長いオフ(シーズン中断)があったので、再び試合に向けて調子を上げる必要性が生まれた。このような状況だと誰にでも怪我のリスクはあるが、特に私のように元から怪我をしていた選手は余計に気をつけないといけない。(再開後のシーズンでプレイするかどうかは)今のことだけではなく、長期的なことを視野に入れた判断になる。私は、どういう判断が私の将来にとってベストなのか探っているところだ。なぜなら、私がベストの状態の時に、チームもベストの状態になるはずだからだ。できれば早い段階で決断できればと思っている」 2017年にポール・ジョージが絡む大型トレードでオクラホマシティ・サンダーからペイサーズに移籍したオラディポは、自慢のディフェンスに加えて得点力も大幅にアップさせて、一躍ペイサーズのエースへと成長したが、2019年1月23日(同24日)のトロント・ラプターズ戦で右膝に重傷を負ったことで長期離脱を余儀なくされた。オラディポは、それから約1年後の今年1月29日(同30日)のシカゴ・ブルズ戦で復帰を果たしたが、まだ本来の力は発揮できておらず、プレイオフに向けて徐々に調子を上げることが期待されていた矢先に、新型コロナウイルスの感染拡大によりNBAのシーズンが中断された。 2018年にMIP賞とスティール王に輝き、2018年と2019年のNBAオールスターに選出(出場は2018年のみ)されたオラディポは、これまでのキャリア通算415試合で平均17.4得点、4.6リバウンド、3.9アシストを記録している。今シーズンは中断前までに13試合に出場して(10試合に先発)、平均13.8得点、3.2リバウンド、3アシストという成績を残している。