フェニックス・サンズのデビン・ブッカーは5年目の今季、リーグ10位の平均26.1得点をマークしている。デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)に代わり、念願のオールスター初出場も果たした。元NBA選手のジャミーア・ネルソンは、亡きコービー・ブライアントも一目置いたスコアラーを「現役トップ15」にランクづけしている。 2015年のドラフト1巡目13位指名でNBA入りしたブッカーは、2年目の2016-17シーズンに平均20得点超えとなる22.1得点をマーク。2017年3月のボストン・セルティックス戦では、ウィルト・チェンバレン、デイビッド・トンプソン、エルジン・ベイラー、デイビッド・ロビンソン、ブライアントに続いて史上6人目となる1試合70得点(シュート40本21本成功、3ポイント11本中4本成功、フリースロー26本中24本成功)を記録した。 今年1月には史上4番目の若さで通算7000得点に到達。23歳90日での達成は憧れのブライアント(23歳139日)を上回り、ガード選手としては史上最速記録となった。
現役時代にオーランド・マジックでドワイト・ハワード(現ロサンゼルス・レイカーズ)の相棒役を務めた司令塔のネルソンは、『The Court Vision podcast』でブッカーについて「リーグでベストスコアラーの一人と言っていい」と高く評価した。 「彼の才能は素晴らしいよ。リーグでトップ15の選手を読み上げるとすれば彼はそこに入ってくる」 ネルソンは自身のツイッターにも、「ブッカーはモンスターになるポテンシャルを秘めている!」と投稿しており、23歳と伸び盛りのスコアラーに期待を寄せているようだ。 一方でネルソンは、ブッカーの課題も挙げている。 「チームを勝利に導くプレイができるだろうか? 私はまだ見たことがない。もちろん、シュートを決めるのは見てきた。ただ、結局のところ、ゲームに必要なのはそれだけじゃない。彼はもっと証明しないといけない」 実際、ブッカーの入団以降、サンズはまだ一度も勝率5割を超えたことがなく、2016-17シーズンから3年連続でカンファレンス最下位に低迷。ネルソンは、“チームを勝たせられる選手”になる必要があると主張している。