歴代屈指の選手として知られる元ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアントは、南カリフォルニアで生まれ育ったゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンにとって幼少時からのアイドルだった。自身が憧れた大スターとの思い出をトンプソンが共有している。 ブライアントは1996年のドラフト1巡目13位でNBA入りを果たすと、その後20年にわたりレイカーズ一筋でプレイ。優勝5回、MVP受賞1回、ファイナルMVP受賞2回、オールスター選出18回、歴代4位となる通算33643得点など、輝かしい功績を残した。引退後は、自身が制作を手掛けたアニメーション作品がアカデミー賞を受賞するなど、バスケットボール以外にも活躍の場を広げていたが、今年1月に起きたヘリコプター墜落事故でこの世を去った。 トンプソンは2011年のドラフト1巡目11位でウォリアーズに入団。プレイしたすべてのシーズンで3ポイント成功率40%超えを達成するなど、同僚ステフィン・カリーと並んで歴代最高峰のシューターと称される。同時に、過去に29分間で60得点を挙げるなど、天性のシュート力で得点を量産する現代屈指のスコアラーとしても知られているが、今季は膝の怪我で1試合も出場していなかった。 6月12日(日本時間13日)、トンプソンは子供の時からの大ファンであったブライアントからもらったブライアントの自伝本『The Mamba Mentality』を、自身のインスタグラムのストーリーで公開。その本には人一倍優勝することに執着したブライアントらしいシンプルなメッセージが綴られていた。 「クレイへ。リング、リング、リング、リング...」 チャンピオンリングのみを求めたブライアントの“マンバメンタリティ”がこもったこの本に対しトンプソンは、「今までで最高のプレゼント」と感謝の言葉を記している。 ウォリアーズでは過去5シーズンで、3度リーグ優勝を飾っているトンプソン。憧れの人に並ぶことを目指し、来シーズンでの完全復活を目指す。