ウィザーズオーナー、“ウォール時代”の過去10年を総括「上手くいっているが不完全」

ワシントン・ウィザーズは、2010年6月に実業家のテッド・レオンシス氏が球団株式の過半数を取得してオーナーになってから10年が経過した。「ベストチームはドラフトした選手によって構築される」という信念の下でチーム作りを進めてきたが、レオンシス氏は『NBC Sports Washington』で「10年間、計画は思い通りに進んだか?」との質問に回答している。 NHLワシントン・キャピタルズも保有するレオンシス氏は、ウィザーズオーナー就任同年に行われたドラフトでケンタッキー大のPGジョン・ウォールを全体1位で指名。自らが望んだ“ドラフト選手中心”という方法で一からのチーム作りをスタートさせた。 2012年には3位指名でSGブラッドリー・ビール、翌年にも3位指名でSFオットー・ポーターJr.(現シカゴ・ブルズ)を獲得し、チームの土台を構築。また、2019年のドラフトでは八村塁を日本人選手初となる1巡目9位で指名したのも記憶に新しい。レオンシス氏は、自身が掲げたプランは基本的には及第点だと考えているようだ。 「当時、我々はドラフトし、若い選手をコアとしてキープする優れた戦略を遂行していたと思う。ジョン(ウォール)は全体1位、ブラッド(ビール)とオットー(ポーターJr.)は3位指名だった。上手くいっていると思う。NBAでチームを作るために最良の方法だと信じているよ。チームを離れて新天地へ行き、前所属チームを追い詰めることを厭わないフリーエージェントはたくさんいる。だから、我々は正しい道を進んでいるんだ」 ただ一方で、大黒柱ウォールが2019年2月に左アキレス腱を断裂し、1年半近く欠場。チームも昨季(32勝50敗)、今季(24勝40敗)と大きく負け越しており、レオンシス氏は「あまりに怪我が多くて不完全な状況なため、自分たちを評価できない」と嘆いた。 「ほとんどが適切な戦略だった。怪我はチームの極限状態で、非常に、非常に大きな影響を与えてきた。我々は健康とウェルネスプログラムに多額の投資を行った。その意味では、戦略と計画は不完全だ。ただ、彼ら(ウォールとビール)はレガシーが個人スタッツや契約金額よりも価値があるものだと理解している。成熟を伴い、あっという間に10年が経過した」 ウォールの健康状態は懸念材料ながら、ビールとの強力デュオに自信を覗かせるレオンシス氏。八村も含めた“こだわりの陣容”でNBAの頂点を目指す。

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