デイミアン・リラード、“試合消化”のシーズン再開案には反対「出場するつもりはない」

ポートランド・トレイルブレイザーズのエースであるデイミアン・リラードは、再開が検討されている残りのシーズンにおいて、“試合消化”を優先し、プレイオフ当落線上のチームにチャンスがなければ「試合に出場しない」意向を示した。 NBAは3月11日(日本時間12日)、ルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)の新型コロナウイルス感染が発覚したため、シーズン中断を決断。すでに公式戦が2カ月以上行われていないなか、フロリダ州オーランドの大型複合施設ウォルト・ディズニー・ワールドに全チームを集め、7月末から再開させることを検討していることが明らかになった。 再開案に関しては、レギュラーシーズンの残り試合はキャンセルしてプレイオフから再開する案や、リーグ全体の上位16チームがトーナメントに出場する新フォーマットの導入など、様々な報道がある。 リラードが所属するブレイザーズは、29勝37敗でカンファレンス9位。8位のメンフィス・グリズリーズ(32勝33敗)を3.5ゲーム差で追いかけており、現時点の成績で判断されてしまうとプレイオフに出場できない可能性が高い。それだけに、リラードはシーズン再開に関して公平な形の採用を『Yahoo! Sports』で訴えた。 「シーズンが再開されるとして、『レギュラーシーズンを終わらせるために何試合かやる』というスタンスだとするなら、意味のないゲームを強要されることになるし、プレイオフに出場できる現実的なチャンスはない。俺はチームの一員だから一緒に行動はするけど、試合に出場するつもりはない。チーム練習には参加して、試合中はベンチに座っているよ。カンファレンス7~12位のチームでトーナメントを行うような、プレイオフの可能性を残す方式がパーフェクトだと思う」 シーズン途中にベテランのカーメロ・アンソニーを獲得したブレイザーズだが、プレイオフ圏内浮上には手が届かなかった。しかし、左足解放骨折で今季1試合も出場していないセンターのユスフ・ヌルキッチ、昨年11月に左肩を手術して長期離脱を余儀なくされたパワーフォワードのザック・コリンズに復帰の目途が立ちつつあり、リラードはシーズン再開時の巻き返しに闘志を燃やしている。 「プレイオフの権利がないのは残念すぎる。俺たちはそこを目指して戦っていたからだ。スターティングセンター(ヌルキッチ)とパワーフォワード(コリンズ)が戻ってきて、楽しみな理由がある。しっかりした心構えで戦えば、どのチームにも勝てる気がする」 リラードの主張はリーグに届くのか、シーズン再開時のフォーマットの行方に注目が集まる。

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