ジョーダンに“密告者”と呼ばれたホーレス・グラントが反論「あいつは嘘つき」

マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズが最後に優勝を飾った1997-98シーズンを追ったドキュメンタリー10部作『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』が完結した。スポーツドキュメンタリー番組のなかでも傑作と高く評価されている『ラストダンス』だが、番組に登場したジョーダンの元同僚やリーグ関係者のなかには、その内容に納得していない者も多いようだ。 5月19日(日本時間20日)に放送された『ESPN』のラジオ番組『Kap & Company』に出演したジョーダンの元同僚ホーレス・グラントは、『ラストダンス』でジョーダンが彼について密告者とコメントしたことに対し、猛反論している。同僚への厳しい扱いなど、ジョーダンの“裏の顔"が明かされた有名な書籍『The Jordan Rule』の著者であるサム・スミスに内部情報を漏らしたとして、ジョーダンから批判されたグラントは、ラジオ番組のインタビューで、それが事実ではないと主張した。 「それは嘘だね。まったくの嘘。もしMJ(ジョーダン)が俺のことを恨んでいるのだとしたら、男らしく話し合いで決着をつけたいところだけど、奴は未だに俺が内部情報を漏らしたと嘘の主張をし続けている。サムとは以前から素晴らしい友人で、それは今も変わらない。だからと言って、俺はロッカールームでの個人的な出来事についてリークしたことは一度もない」 同インタビューで、「これはただの恨みだ」とジョーダンを批判したグラントは、ジョーダンが新人時代の同僚の裏話を番組で明かしたことを引き合いに出し、ジョーダンこそが真の密告者であるとした。 「奴は俺を“チクり野郎”呼ばわりしたが、奴はルーキーの時に同僚たちが遠征先の部屋で麻薬を使用し、女性と遊んでいたことを30年以上経った今になって明かした。あれは言う必要があったのだろうか? “チクり野郎"は奴の方だろう」 1991年から93年にかけてブルズが達成した最初の3連覇に貢献したグラントは、1994年にオーランド・マジックへと移籍している。その頃から2人の不仲が囁かれていたが、30年近く経った今もなおその関係は修復されていないようだ。

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