アメリカではこれから卒業式の時期を迎えるが、日本同様、新型コロナウイルス感染防止のため多くの学校で卒業式が見送られるようだ。そんななか、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが、高校生のためにオンラインでのバーチャル卒業式を現地5月16日に実施することが分かった。 『Graduate Together: America Honors the High School Class of 2020』と名付けられたこのイベントは、故スティーブ・ジョブズの配偶者である実業家ローレン・パウエル・ジョブズの『XQ Institute』と『Entertainment Industry Foundation』の両団体と共同し、全米の高校卒業生のために行われる。 イベントにはジェームズに加え、女子サッカー選手のミーガン・ラピノー、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイ、歌手兼プロデューサーのファレル・ウィリアムスなどの著名人が出演予定。アメリカにおける4大ネットワークであるABC、CBS、FOX、NBCでの放送に加え、様々なSNSでも配信される。 2018年には故郷オハイオ州アクロンに『I Promise School』と名付けた公立学校を開校させるなど、教育事業にも熱心に取り組むジェームズのメッセージを『ESPN』が伝えている。 「私たちは、アクロンで生徒とその家族と一緒に仕事をしていくなか、教育とは学問以上のものであることを早々に学びました。教育は生徒、家族、教育者、地域社会のメンバーと共に経験を共有し、歩んでいく旅路です。それができない状況にある今、私たちは生徒とその家族がこの困難な時期を乗り越えるための方法を探り続けてきました」 「生徒たちは卒業のために、一生懸命努力をしてきました。それを認めないわけにはいきません。これは望まれた卒業体験の形ではないですが、彼らに特別な何かを与えられることを願っています」