フロント刷新に乗り出すブルズ、候補者の1人に面談を断られる

シカゴ・ブルズは、大きく負け越した過去2シーズンに続き、今季もシーズン中断前の時点で22勝43敗とリーグ下位に低迷している。この状況を受け、チームはフロントの刷新に乗り出すと見られており、その最初の一手としてバスケットボール部門の副社長を務めるジョン・パクソンを現職から下ろすことが予想されている。 現役時代、ブルズが1991年から93年にかけて達成した3連覇の主要メンバーの1人だったパクソン。2003年にチームのGMに就任し、2009年からはバスケットボール部門副社長を務めているが、過去4シーズンで3度プレイオフを逃すなど特に近年は結果を残せていない。そんなパクソンに対し、地元紙『シカゴ・トリビューン』は「(パクソンは)現職を退任後も何らかの役割でチームに残る」と報じており、ガー・フォーマンGMについても「今シーズン限りで退任となり、今後はスカウトの役割に集中する」と伝えている。 パクソンの後任にブルズが興味を持っているのは、4人と複数のメディアが伝えている。デンバー・ナゲッツのアーツラス・カニソバスGM、トロント・ラプターズのボビー・ウェブスターGM、インディアナ・ペイサーズのチャド・ブキャナンGM、そしてマイアミ・ヒートのアシスタントGMを務めるアダム・サイモンが候補として挙がっているようだ。 しかし、『NBCスポーツ・シカゴ』によると、ブルズはこの4人の内、すでにペイサーズのブキャナンGMから面談のリクエストを断られたようで、新型コロナウイルスによるシーズン中断という先行き不透明な状況もあって、今後の交渉も難しくなることが予想されている。 ブルズとして、先日、地元紙『シカゴ・サンタイムズ』から、有望株ラウリ・マルカネンがこのままチームの体制変更がなければ移籍を求める意向だという報道もあっただけに、何とか早急に新たな舵取り役を見つけたいところだ。

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