ピストンズのレジェンド、アイザイア・トーマスが初代ドリームチーム落選を語る

1981年から13シーズンにわたりデトロイト・ピストンズ一筋でプレイしたアイザイア・トーマスは、当時最恐のヒール軍団“バッドボーイズ”の司令塔としてリーグ2連覇を達成し、引退後は殿堂入りも果たすなど歴代屈指のレジェンド選手として知られている。 そのトーマスがまだリーグトップクラスのPGとして輝きを放っていた1992年、バルセロナ五輪に向けてアメリカ代表はNBAのトッププレイヤーたちを結集した初代ドリームチームを結成。しかしそのメンバーにトーマスの名前がなかったことは、当時大きな話題となった。 3月25日(日本時間26日)、ロサンゼルス・クリッパーズなどで活躍したクエンティン・リチャードソンとダリウス・マイルズが司会をするポッドキャスト番組「ナックルヘッズ」にゲスト主演したトーマスが、メンバーから漏れた当時の正直な気持ちを明かしている。 「正直不満ではあった。でもそれと同時にアメリカ代表を応援していた。それにマジック・ジョンソンが、アメリカ国旗を体に巻いていたあの瞬間は特別だった。それは私らもそうだし、彼自身が必要としていた瞬間だったんだ。当時を思い出すたびに思う。バスケットボールの神様が私に『アイザイア。マジックにこのステージを譲るんだ』と言っていたんだとね。ただ当時はそうは思えていなかったかもしれない。でも年齢を重ねた今当時を振り返り、あの判断が正しかったと思えるようになったんだ。マジックがあのステージに立つことは、彼の人生、そしてHIVに苦しむ人々やバスケットボール界にとって、とても重要なことだったんだとね」 1993-1994シーズンを最後に現役を退いたトーマス。結果的に五輪に出場して金メダルを獲得することはなかったが、親友でもあるマジック・ジョンソンの活躍を見れたことを、今では心から喜んでいると笑顔で語った。

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