ロサンゼルス・クリッパーズは3月9日(日本時間10日)、フリーエージェント(FA)だった元オールスターのジョアキム・ノアと契約を結んだと正式発表した。 2007年にドラフト1巡目9位指名を受けたノアは、シカゴ・ブルズでNBAキャリアをスタート。2008-09シーズンからはデリック・ローズ(現デトロイト・ピストンズ)との強力デュオでリーグを席巻した。 7年目の2013-14シーズンには自己最高の平均12.6得点、11.3リバウンド、5.4アシスト、1.23スティール、1.51ブロックとオールラウンドな成績を残したが、翌年以降は転落の一途。ブルズとの契約最終年となった2015-16シーズンは構想外となり、シーズン終了後にニューヨーク・ニックスへ移籍した。昨季はメンフィス・グリズリーズで42試合に出場するも、今季は所属先がなくFAの状態が続いていた。 クリッパーズのバスケットボール運営部門代表を務めるローレンス・フランク氏は契約を結んだ9日、「ジョアキムは生粋の競争者で、実績のある勝者だ。彼の経験、鋭い洞察力、タフネスは我々のロッカールームにぴったり合う」と公式サイトを通じて声明を発表。オールスター出場2回を誇る35歳のベテランビッグマンに期待を寄せている。 『Clutchpoints.com』によれば、ノアは8日(同9日)のロサンゼルス・レイカーズ戦を私服姿で観戦。ファンからは「ようこそ!」とエールを送られていたという。クリッパーズは契約内容を公表していないが、『NBCスポーツ』のクルト・ヘリン記者は10日間契約だとし、「通常契約に繰り上がっても驚かない」とレポートしている。 かねてからセンターは課題の一つに挙げられていたクリッパーズ。百戦錬磨のノアはポストシーズンに向けて、心強い存在となりそうだ。