3月7日(日本時間8日)、ブルックリン・ネッツがケニー・アトキンソン・ヘッドコーチを解任することを発表した。ネッツのショーン・マークス・ゼネラルマネージャーによると、この決断は「双方合意の上」だったそうだ。 アトキンソンHCは、ジャレット・アレンやジョー・ハリス、スペンサー・ディンウィディーら若手選手を育成してネッツを昨シーズンのプレイオフに導き、今シーズンも昨夏獲得した大物選手のカイリー・アービングとケビン・デュラントを怪我で欠くにも関わらず、29勝34敗でイースタン・カンファレンスの7位につける大健闘を見せていた。 今回の突然の解任劇について、『Yahoo! Sports』は、アービングとアトキンソン・ヘッドコーチとの関係が悪化したことが原因という噂を報じている。噂によると、アービングは来シーズンからタロン・ルーがネッツの指揮を執ることを望んでいるそうだ。現在、ロサンゼルス・クリッパーズのアシスタントコーチをしているルーは、クリーブランド・キャバリアーズでヘッドコーチをしていた2016年にアービングと共に優勝を経験している。 この噂の真偽は不明だが、ネッツのハリスは『New York Post』のブライアン・ルイス記者のインタビューに対し、「若くて成長過程にあるチームを指揮することと、スーパースター選手たちを指揮することでは、全く違ったやり方が必要になる」とコメントしている。 また、アトキンソンに代わって暫定ヘッドコーチを務めるジャック・ボーンは「ヘッドコーチはサービス業だ。私は、選手に仕える器に過ぎない。それが現在のリーグの現実だ。スター選手がロスターにいる場合、ヘッドコーチの側がアジャストする必要がある。その一方で、チームの選手全員の声を聞くことも重要だ。そういった選手間のバランスを取ることも、現代のNBAでは必要不可欠だ」と語っている。 アービングとデュラントという2大スーパースターが復帰する来シーズンに向けて、ネッツの周りでは様々なニュースが飛び交いそうだ。