キャバリアーズがJR・スミスを放出へ

JR・スミスは、クリーブランド・キャバリアーズで山あり谷ありの日々を送ってきたが、それも遂に終わりを迎えるようだ。 キャバリアーズは、スミスがもうチームに帯同しないことを明らかにし、「JRと彼の代理人と共に、彼の今後について協議している」と発表した。スミスは、今シーズン初めにチームにトレード要求を出していた。 キャバリアーズはスミスをトレードすることを考えている。彼の今シーズンのサラリーは1470万ドル(約16億円)で、来シーズンのサラリーの1560万ドル(約17億円)のうち380万ドル(約4億3000万円)が保証されている。 33歳のスミスは既にチームを離れているが、チームにとってそれは特に問題ではない。なぜなら、今オフにレブロン・ジェームズを失ったチームは今シーズンから再建期に入っており、若手選手にプレータイムを与えるためにスミスの役割は激減していたからだ。 スミスは、自身の役割が減少したことに加え、今シーズンの開幕からチームが何度もブローアウト負け(大差をつけられて負けること)を喫し、2勝13敗という成績でリーグ最下位に甘んじていることにも腹を立てていたようだ。 キャバリアーズは開幕から0勝6敗になったところでタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)を解任したが、オールスター・フォワードのケビン・ラブが足の手術により無期限の欠場となっているため、チームが引き続き苦しい状況であることに変わりはない。 そして、スミスは、ロサンゼルス・レイカーズに移籍したジェームズがクリーブランドに凱旋する試合の前日に、キャバリアーズを離れることを決めた。 スミスは、2015年のトレードでニューヨーク・ニックスからキャバリアーズに移籍してきた。プレーに波はあるものの、彼が2016年にキャバリアーズが優勝した時の立役者の1人であったことは間違いない。彼はNBAファイナル第7戦の後半に2本のスリーポイントシュートを立て続けに決め、チームの勝利に貢献した。この年、キャバリアーズは1勝3敗から巻き返して逆転優勝したNBA史上初のチームとなった。 スミスがチームを去ることで、キャバリアーズに残っている優勝当時のメンバーは、ラブ、トリスタン・トンプソン、チャニング・フライの3名のみとなった。 優勝する以前からスミスはクリーブランドのファンの人気者だったが、彼がその人気を不動のものとしたのは、優勝パレードに上半身裸で現れた時に違いない。 しかし、昨シーズンのNBAファイナル第1戦の第4Q(クォーター)最後のプレーで、スミスは致命的なミスをしてしまい、評価を著しく落としてしまった。オーバータイムの末に第1戦を落としたキャバリアーズは、スウィープ(0勝4敗)でウォリアーズに優勝をさらわれてしまった。 スミスは、キャバリアーズでプレーしたここまでの5シーズンで255試合に出場して1試合平均10.3得点という成績を残しているが、今シーズンはキャリア最低の1試合平均6.7得点という成績に甘んじていた。

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