アンドレ・ドラモンドがビーライン前HCの解雇要求を否定「そんなことは口にしていない」

2月19日(日本時間20日)、クリーブランド・キャバリアーズは今シーズンよりチームを率いていたジョン・ビーラインHC(ヘッドコーチ)が辞任したことを発表した。今後はこれまでアシスタントコーチを務めていたJB・ビッカースタッフがHCに昇格して、チームを指揮することになる。なおビーライン氏は別の役職につき、チームには残留するようだ。 このニュースに絡んで話題になっているのが、今シーズン途中にデトロイト・ピストンズからキャブズに加入したアンドレ・ドラモンドだ。 『The Athletic』のジェイソン・ロイド記者は自身が出演したラジオ番組にて「ドラモンドは関係者に『ビーラインが来季もHCとして戻ってくるようであれば、自分は出ていく』と伝えていたようだ。まだチームに加入して2週間しか経っていないが、ドラモンドは今の状況がデトロイトよりも明らかひどいと感じている」と語った。 今シーズン、キャブズの選手たちはビーラインHCに対して何度か不満を表していたが、そんななか今回の辞任につながる大きなきっかけとなったのは、1月にあったビーラインHCの不適切発言だったと予想されている。選手たちを“thugs(凶悪犯たち)”と呼んだことが問題となったビーラインHCだが(本人は言い間違いと弁明)、その後選手たちがそのことをネタにしていたと報道されている。 19日(同20日)、『The Athletic』に掲載された記事には「何人かの選手は彼の釈明を受け入れなかった。ある選手は『もう引き返せない』とまで言っている。それどころか複数の選手はビーラインに聞こえるよう“thug”という言葉が入った歌を歌っているとの情報が流れている。チーム関係者によると、トレーニング中にその言葉を叫ぶなど、選手たちはこのタフな状況を明らかにするため、そうしたことを行っていた」と、チームがひとつになれていない状況が記載されていた。 ドラモンド本人はビーラインHCの解雇を要求したというニュースを、「それは嘘だ(笑)。話題作りのためだな。そんなことは口にしていない」と自身のツイッターにて否定している。 今シーズン、キャブズ、ピストンズの2チーム通算で平均17.7得点、リーグトップの15.8リバウンド、1.9スティール、1.7ブロックを記録しているドラモンド。シーズン終了後にはフリーエージェントとなるが、今回の辞任劇は夏の決断にどれほどの影響を及ぼすのだろうか。

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