USAバスケットボールは2月10日(日本時間11日)、東京五輪に向けたアメリカ代表の最終候補44名を発表した。そこに今季目下ブレイク中のトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)の名前はなく、本人も落胆の色を見せている。 2018年ドラフト1巡目5位でダラス・マーベリックスに指名されたヤングは、同3位のルカ・ドンチッチとのトレードでホークスに加入した。ルーキーイヤーから平均19.1得点、3.7リバウンド、8.1アシストを挙げると、2年目の今季はリーグ3位の平均29.7得点、同2位の9.2アシストと大きく成長。ドンチッチとともに今季を盛り上げる若手の1人として名を馳せ、オールスターにも初選出された。 2019年のFIBAワールドカップに臨んだアメリカ代表のトレーニング相手を務めたセレクトチームの一員だったヤングだが、2月10日に発表された東京五輪の最終候補44名のリストには入っていなかった。 『Atlanta Journal-Constitution』のサラー・K・スペンサー記者は、ヤングが落選に関して多くを語らなかったなかで、「傷ついていないと言ったら嘘になる。もちろん、チームUSAでプレイしたかった」と落胆の色を見せたとレポートしている。 ホークスの指揮を執り、チームUSAではグレッグ・ポポビッチHCのアシスタント役を担うロイド・ピアースHC(ヘッドコーチ)は、21歳のヤングについて見解を述べている。 「トレイは素晴らしいシーズンを過ごしている。ただ、自分の時間、チャンスがいつなのかを理解する必要がある。国を代表するためには夏の45日間を費やす必要があり、それは簡単ではない。彼はNBAトッププレイヤーの1人で、初めてのオールスターとスターターにふさわしい。オリンピックのチャンスにも値する。(近い将来)彼の時が来るだろう」 アメリカ代表候補のポイントガードはデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルック(ともにヒューストン・ロケッツ)、カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)、クリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)、ケンバ・ウォーカー(ボストン・セルティックス)とスターがずらりと揃う。ヤングは今後、彼らに肉薄して追い越す成長曲線を描けるだろうか。