今年の大物フリーエージェントの一人であるドウェイン・ウェイドの行き先は未だ決まっていない。先日、Miami Heraldのマニー・ナバーロ記者のインタビューに答えたウェイドは、「どこでプレーするか」については答えられるが「今シーズンもプレーするかどうか」については答えられないと語った。以下は、ナバーロ記者のリポートだ。 「先月、マイアミ・ヒートのパット・ライリー球団社長は『8月中旬になればウェイドとユドニス・ハスレムの2人が現役続行するかどうか判明するだろう』と話していた。この期日は刻々と近づいているが、36歳のウェイドの気持ちはまだ固まっていないし、彼はその決断を急ぐつもりもないようだ。だが彼は、もし現役続行するならば、ヒート以外のチームや中国のリーグでプレーする可能性は無いとも話している。ディズニーワールドで開催されたNBAジュニア・ワールドカップに現れたウェイドは、中国でプレーする可能性ついて聞かれた際に『俺はヒートでしかプレーしない』とコメントしている。彼は、今夏に中国のスポーツアパレル・ブランドのリーニンと終身契約を結んだため、中国リーグでプレーするとの噂が立っていたのだ。ウェイドは更に『今シーズンも現役を続行するなら、俺はきっとマイアミのユニフォームを着ているはずだ。もし引退するとしても、マイアミに住むだろうね』とも話している。」 ナバーロ記者は、ヒートが今オフにトレードやフリーエージェントで補強していないのは、ウェイドとハスレムのためにロスター枠を空けるためだと指摘している。彼らは、昨シーズン、2人合わせて72分間しかヒートの試合に出ていない。 将来の殿堂入り確実と言われるウェイドは、昨シーズンのプレーオフ1回戦、対フィラデルフィア・76ersの第2戦で全盛期さながらのパフォーマンスを見せた。しかし、レギュラーシーズン中の100ポゼッション換算のデータを見ると、ヒートは、ウェイドが出場している時間帯(-10.9)よりも、彼が出場していない時間帯(+3.9)の方が14.7ポイントも成績が良いという結果も出ている。ウェイドは、今年2月にクリーブランド・キャバリアーズからヒートに『出戻り』してきた。