フェニックス・サンズは現地1月31日、本拠地オクラホマシティ・サンダー戦で107-111と接戦を落とし、今季28敗目を喫した。『Valley of the Suns』のアダム・スタットン記者は、エースのデビン・ブッカーが“アンチ”の主張をエスカレートさせるプレイをしてしまったと指摘している。 ブッカーは5年目の今季、リーグ8位の平均27.1得点に加えて4.0リバウンド、6.4アシスト、シュート成功率51.0%、3ポイント成功率36.4%、フリースロー成功率91.9%と奮闘。オールスターに選出されて然るべきだと言われるほどのハイパフォーマンスを見せているが、奇しくもオールスターの先発、リザーブのメンバーには選ばれなかった。 現地1月30日にオールスターのリザーブメンバーが発表されて以降、初の公式戦となったサンダー戦、ブッカーは両チームトップタイの27得点を挙げた。しかし、スタットン記者は試合終盤の攻防にフォーカスして持論を展開している。 99-99の同点で迎えた第4Q(クォーター)残り2分17秒、勝ち越しを狙ったサンズはエースに攻撃を託した。スクリーンを使ってパスを受けたブッカーは、右45度からミドルシュートを放つもミス。相手のターンオーバーで再び訪れたチャンスでは、ケリー・ウーブレイJr.がクリス・ポールにスティールされた上、そのままディアンドレ・エイトンとのミスマッチを突かれて逆に勝ち越しを許してしまった。 さらにブッカーは99-103と追いかける展開の残り32.8秒、ハイポストでパスを受けるもシュート失敗。直後のセカンドチャンスでも3ポイントシュートを外し、勝負どころでエースの働きを見せられず、最後はファウルアウトとなって接戦を落としてしまった。 「クリス・ポールは自分のチームが勝つためにプレイする!」「デビン・ブッカーは得点を決めるだけでなく、ゲームで勝つ方法を学ぶ必要がある」 スタットン記者は、SNS上に展開されているポールとブッカーの比較を紹介するとともに、自身も「ブッカーは何をやっているんだ?」と思ったことを明かしている。 「ブッカーは残り45秒でポールにファウルをしたが、フラストレーションが溜まっていたのだろう。ファウルをする必要はなく、状況判断の欠如だと言わざるを得ない。ブッカーはアンチの間違いを証明できるチャンスがあったが、代わりに彼らの主張をエスカレートさせてしまった」 ブッカーは27得点を挙げた一方で、第4Qに限ればシュート4本をすべてミス。マッチアップしたルグエンツ・ドルトの守備にも苦しめられ、ターンオーバー計7本を犯した。オールスター選出結果に対する議論が交わされるなかでは、チーム成績を指摘する声も頻繁に挙がるが、リザーブに選出されたポールに差を見せつけられる格好となってしまった。もっともスタットン記者は、最後にサンズの若きエースにさらなる飛躍を期待している。 「ブッカーは100%オールスターに値する選手だが、アンチの矛先を向けられることになってしまった。ここからは学習して進むだけだ。サンズファンはレッスンの代償として、試合に負けるのにはうんざりしている。これまで28回言ってきたのだから」 チームをプレイオフ進出圏内の8位に滑り込ませることができるか、ブッカーが真のスター選手となるためには後半戦での結果が求められる。