ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、今季開幕4試合目のフェニックス・サンズ戦で左手を骨折し、以降は欠場が続いている。現地3月1日の復帰を目指しているとも報じられるなか、元同僚のアンドレ・イグダーラ(メンフィス・グリズリーズ)は残りのシーズンで“コートに戻るべきではない”との見解を示した。 イグダーラは2013-14シーズンにウォリアーズへ加入。カリーやクレイ・トンプソンを支えるスーパーサブに回った2014-15シーズンからチームは5年連続でNBAファイナル進出を果たし、ファイナルMVPに輝いた2015年を含めて計3度のリーグ優勝に貢献した。 今季開幕前にグリズリーズへトレードされ、ここまで出場機会のないイグダーラは『ESPN』のトーク番組『First Take』に出演。昨年10月30日のサンズ戦で激しくフロアへ落下し、左手骨折で手術を受けた元同僚のカリーについて触れた。すでに固定用のピンを除去してチームに帯同しているが、「カリーは今季コートに戻ってくるべきか」というテーマに対して、「個人的な意見」と断ったうえで「ノー」と答えている。 「彼は左手を痛めた。(大好きな)ゴルフもできない。ブレイクを取る必要があると思う。長い目で見て、張り詰める緊張から解き放たれ、メンタル面で一息つけるのは彼にとっていいことだと思う。来年、この鬱憤を晴らすだろう」 5年連続ファイナル進出と全力疾走を続けてきた負担は大きいだけに、結果的に今回の長期離脱でメンタルを“休められる”と分析。今季無理には復帰せず、来季に万全を期すべきだと訴えた。 『The Athletic』のマーカス・トンプソン二世記者は、カリーが現地3月1日のワシントン・ウィザーズ戦での復帰を目標に掲げているとも伝えている。ウェスタン・カンファレンス最下位に沈むチームを救うべく、今季中に再びコートに立つのか。絶対的エースの決断に注目が集まる。