2019-20シーズンのNBAは、現地2月6日にトレード最終期限日を迎える。補強の噂が浮上しているのはウェスタン・カンファレンス首位を走るロサンゼルス・レイカーズとて例外ではないが、大黒柱のレブロン・ジェームズは現状の布陣で「十分」との見解を示した。 レイカーズは1月23日の敵地ブルックリン・ネッツ戦で、センターのドワイト・ハワードを今季初めてスターターで起用。レブロンが27得点、12リバウンド、10アシストとシーズン10回目のトリプルダブルで攻撃を牽引し、128-113で快勝を飾った。 今季36勝(9敗)、勝率80.0%でカンファレンス首位を走るレイカーズだが、年明け以降はトレードの噂が盛んに報じられてきた。チーム3位の平均13.2得点、3.9リバウンドを記録する3年目のカイル・クーズマを駒に、デリック・ローズ(デトロイト・ピストンズ)やザック・ラビーン(シカゴ・ブルズ)、ボグダン・ボグダノビッチ(サクラメント・キングス)、ジェイ・クラウダー(メンフィス・グリズリーズ)ら複数の獲得候補が挙げられているが、“GMレブロン”とも称されるなど大きな影響力を持つ大黒柱が喧騒に釘を刺している。 『Clutchpoints.com』のヴァージル・ビラヌエバ記者によれば、レブロンはネッツ戦後、レイカーズにとって「優勝候補としての地位を固めるためのワンピース」を問われると、自分たちに弱点はないと言わんばかりに「今で十分だ」と答えたという。 実際、NBAオールスター2020のスターターに名を連ねたレブロンとアンソニー・デイビスのほか、ハワード、ベテランPGラジョン・ロンド、職人ダニー・グリーンとエイブリー・ブラッドリーなどタレントは揃っている。リーグ最高勝率こそミルウォーキー・バックスに譲っているが、優勝候補の一角である立場は揺らがないだろう。 さらなるケミストリーの構築か、チームを活性化させる起爆剤の獲得か。レイカーズは残り約2週間となったトレード市場で動きを見せるのだろうか。