リッキー・ルビオ、ペイサーズ「移籍目前」から一転してサンズ入りが決まった理由は?

スペイン代表の司令塔リッキー・ルビオは、昨夏にフリーエージェント(FA)でフェニックス・サンズへ加入。今季は平均13.3得点、4.7リバウンド、9.2アシストを挙げて若いチームを牽引している。しかし、当初はインディアナ・ペイサーズ移籍が濃厚だったという。 2017-18シーズンから2年間プレイしたユタ・ジャズが今季開幕前にマイク・コンリーをトレードで獲得し、同じ司令塔のルビオ退団は事実上決まっていたようなものだった。 『The Athletic』のジナ・マイゼル記者によれば、2019年6月30日の時点で、あるリーグ情報筋はルビオがペイサーズと「100%契約する確信がある」と語っていたという。現地2020年1月22日に行われたサンズ対ペイサーズ戦で、ルビオ自身も「(移籍)目前だった」とインディアナ行きが濃厚だったことを明かしている。 昨夏に代理人を務めるジェフ・シュワルツ氏から、全30チームのロースターとサラリーキャップの状況を記した紙を受け取ったルビオは、移籍先を決めるにあたり優先順位を設定した。 ①スターターでプレイできること ②プレイオフ進出を争えるチーム ③バスケットボールと人生の両面で共感できるコーチの存在 ペイサーズはミルウォーキー・バックスからサイン&トレードで獲得したマルコム・ブログトンとガードのコンビを組ませるプランを提示。しかし、ルビオ陣営は故障離脱していたビクター・オラディポが戦列に復帰した際、ベンチスタートへのシフトを余儀なくされる可能性を懸念した。 一方、マイゼル記者によれば、サンズはルビオを「スーパースターのように扱った」。3年5100万ドル(約56億円)の好オファーを出し、デビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトンとともに主軸としての役割を保証したのだ。ルビオも、ブッカーのプレイを見て「次のレベルに到達できると思った」という。 モンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)は、ルビオの獲得が決まった時の心境を「その時点で獲得できるとは思っていなかった。来たいという電話を受けた時、幸福の瞬間だった」と明かしている。 「僕は最高のシナリオで(フェニックス)にたどり着いたと思う」 14歳でプロデビューを飾り、20歳でNBAの世界に飛び込んだルビオ。様々な経験を経て円熟味を増し、サンズでさらなるステップアップを果たそうとしている。

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