現地1月22日、トロント・ラプターズとフィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)の一戦は、ホームのラプターズが107-95で勝利した。イースタン・カンファレンスの上位対決を制したラプターズは、連勝を5に伸ばしている。2012年11月10日を最後にトロントでのレギュラーシーズン戦で勝てずにいるシクサーズは、この日の敗戦で15連敗と、またしても悪い流れを止めることができなかった。 大黒柱のジョエル・エンビードを故障で欠くシクサーズは、試合開始4分で主力のジョシュ・リチャードソンが左ハムストリングを痛めて負傷退場。そこから嫌な流れになると思いきや、他の選手のシュートが好調で、第1クォーターは35−26と先行する。 第2クォーターでは守備を立て直したラプターズが反撃し、50-50の同点で前半を終える。後半も一進一退の戦いが続くなか、ラプターズは第4クォーター残り4分25秒、3点リードの状況から怒涛の連続10得点で突き放し、これが決め手となった。 苦手克服とならなかったシクサーズのトバイアス・ハリスは、『AP通信』の取材に「主力を欠く中でも俺たちには、この試合に勝つチャンスがあった。ただ、ラプターズを讃えないといけない。彼らは第1クォーターの後、守備で素晴らしい仕事をしていた」と振り返る。 ラプターズのニック・ナースHCも、守備の立て直しが勝因だったと語る。「最初の4分で5本もノーマークの3ポイントシュートを打たれてしまった。しかし、ここ一番でしっかり守れた。後半の大半の時間で、よく動いてフィジカルにプレイできた」 また、この試合の前まで8試合の内、7試合で15得点以上と好調を維持していたリチャードソンの負傷について、ベン・シモンズはこのように語っている。「彼は、ディフェンス、オフェンスの両方で大きな存在だ。どれくらいの期間になるにしても彼の不在は痛いね」 ちなみにこの試合、ラプターズで得点を挙げたのは6人のみだったが、全員が16得点以上をマーク。『ESPN STATS』によると、試合で得点を挙げた選手が全て15得点以上だったのは、1996年2月のオーランド・マジック以来という珍しい記録だった。