NBA史上に残る名選手で殿堂入りも果たしているチャールズ・バークレー氏(元フェニックス・サンズほか)は、ESPNがレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の息子であるブロニーが在籍しているシエラ・キャニオン高バスケットボール部の試合放送を行うことを批判した。同校には昨季限りでNBAを引退したドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)の息子ザイールもプレイしている。 『スポーツ・イラストレイテッド』は、現地1月20日にTNTで中継したニューオーリンズ・ペリカンズ対メンフィス・グリズリーズ戦のハーフタイムにおける、バークレー氏の発言を紹介している。 「みんな『大学の選手たちは搾取されている』と常に話している。ただ、これは究極の搾取だ。テレビ局以外に、高校生を中継することで財政面の利点を得るところがあるのか? 俺たちは大学のチームが稼いだお金を全て得ることに不満を述べている。だが、今は大学だけでなく、高校生の選手を使ってお金を稼ぐ人たちがいるんだ」 現在、NCAA(全米体育協会)と同組織に所属する大学が多額の利益を得ている一方で、選手たちはNCAAのアマチュア規定で報酬を得ることは禁じられている。この状況を搾取と否定する声が高まっており、賛同する現役のNBA選手も少なくない。レブロン・ジェームズはその代表的な存在として知られている。