【小川春太・独占インタビュー】ナショナルチャンピオンシップを勝ち取りたい(2/24「NBA情報局 DAILY9」にて配信)

日本人離れした身体能力がありながら利他的で、文武両道。18歳の時には日本代表候補にも選出。小川春太は、まさにすべてを備えたバスケットボールプレイヤーだ。小学生の頃からアメリカでプレイする新星が、勉強とバスケの両立、自身のプレイスタイルやアイデンティティについて語った。 ――バスケットボールを始めたきっかけを教えてください。 小川:バスケは小学校2、3年生ぐらいからやっていて、そこから小中高、そして今の大学まで続けています。 ――日本でプレイしていたことはありますか? 小川:ずっとアメリカでやっていました。 ――ご両親の国籍は? 小川:お父さんが(アメリカの)ペンシルバニア出身で、お母さんが神奈川県の川崎市出身です。家族はカリフォルニアに住んでいます。 ――家族と離れて暮らすっていうのは初めてですか? 小川:そうですね。夏に2カ月間日本に行っていたんですが、それ以外では長期間離れたことはあまりないです。電話はよくするので色々と話しますが、やっぱり会えないのは寂しいですね。 ――日本代表候補に選ばれた気持ちは? 小川:お母さんの母国である日本のためにプレイできることをとても誇りに思っています。代表に呼ばれてトレーニングを行い、少しですがプレイができたことは夢が叶ったようでした。日本やアメリカでプレイする素晴らしい人たちとも出会うなど、本当に良い経験だったと思います。 ――勉強とバスケの両立は大変じゃないですか? 小川:時々は思いますが、両方大好きなので特別大変ではないですね。 ――専攻は? 小川:コンピューターサイエンス。そのほかでは物理です。その2つが今好きですね。 ――大学には同じ日本人のアーロン(フックス)選手がいますが、彼はどのような存在ですか? 小川:ほかに日本にルーツを持つ人が、しかもバスケをプレイしているなんて驚きましたが、彼がいてくれたのは嬉しいですね。とても良いヤツですし、友人として、練習でもキャンパスでも良く時間を共にしています。 ――もともと知り合いだったんですか? 小川:いえ、入ってから知りました。大学でバスケを始めたあたりの、9月、10月からですね。 ――チームのプレイスタイルについて教えてください。 小川:ディフェンスに重きを置いています。守備ではプレッシャーをかけ、コートをよく走ります。また攻守において、タフでミスの少ないプレイが求められますね。 ――自身のプレイスタイルについても教えてください。 小川:このチームでは身長が高い方なのでポストに入るようにしています。ただアウトサイドのプレイもします。ドライブを仕掛けてから、アシストや得点を決めるのが好きですね。とはいえ、チームの助けになることはなんでもします。それが自分の長所でもあるし、ディフェンスでも常に全力を出します。 ――NBAでプレイする八村塁選手、渡邊雄太選手についてはどう思いますか? 小川:自分の母親の母国である日本にとって、ほぼ初めてNBAで活躍する2人を誇りに思います。彼らがNBAにいること、また塁選手がドラフト9位で指名されたことは素晴らしいことで、自分も嬉しく思います。 ――憧れのNBA選手はいますか? 小川:ヤニス・アデトクンボと、あとレブロン(ジェームズ)ですね。たくさんいるんですけど、なかでもその2人は特別です。 ――その2人を意識してプレイすることはありますか? 小川:レブロンはドライブが非常にパワフルで、そこからパス、シュートといろいろとできます。ヤニスもドライブが上手く、そこからタフなフィニッシュを決めるそのスタイルは自分も真似したいと思っています。 ――ほかに憧れている人はいますか? 小川:馬場雄大選手。万能で身体能力が高くて、素晴らしい選手だと思います。 ――バスケットボール以外で憧れている人はいますか? 小川:カリフォルニア工科大学の学者だったリチャード・ファインマンです。とても有名な人なんですけど、その人の本を読んで感動しました。人としてはとても優しくて、様々な視点から物事を見ている。普通の人のようで、ものすごく頭が良く、とてもクールな人だと思っています。 ――2020年における個人の目標を教えてください。 小川:まずは学業。自分が理想とする成績をしっかりと残すこと。バスケではもっと選手として成長し、優勝を果たせるようコーチとチームが求めるような選手になることです。 ――今年は東京でオリンピックがありますが、それについてはどう思っていますか? 小川:東京で行われるということがクールですよね。自分も何かしらの形で参加できたら嬉しいです。そうなるとは思っていませんが、そこでもしプレイできることになったら素晴らしい経験になると思います。とにかく塁選手と日本代表が世界の舞台でどんな戦いを見せるのか、すごく楽しみです。 ――最後に将来の目標を教えてください。 小川:学校ではしっかりと4年間勉強し、いろいろと学んだ上で自分の考えを大きくしたいと思います。バスケではこの4年間の間に、ナショナルチャンピオンシップを勝ち取りたいですね。このチームなら絶対できると思っています。もちろん難しいことではありますが、それを達成できる能力を持つ選手が揃っていると信じています。これ2つが大きな目標です。


インタビューの模様は、2月24日(月)21時から「NBA情報局 DAILY9」にて配信された。 

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