サクラメント・キングスに移籍して2年目を迎えたフォワードのネマニャ・ビエリツァが、今シーズンに入って目覚ましい活躍を見せている。 ビエリツァの活躍ぶりについて、キングス公式サイトのカイル・ラモス記者は以下のようにリポートしている。 2010年のNBAドラフト2巡目全体35位でワシントン・ウィザーズに指名され(その後、交渉権はミネソタ・ティンバーウルブズに譲渡された)、2015年にNBAデビューしたビエリツァは、NBA入り前の2007年から2015年まではヨーロッパでプレイしており、2015年にはユーロリーグMVPを受賞した。 セルビア出身のビエリツァは、キングスに移籍した2018-19シーズンにも1試合平均9.6得点、5.8リバウンドという活躍を見せていたが、ルーク・ウォルトンHC(ヘッドコーチ)就任1年目の今シーズンは、39試合消化時点で1試合平均11.7得点、6.4リバウンド、2.5リバウンドと、更に成績を伸ばしている。現在、ビエリツァの3ポイントシュート成功率はチームトップの41.7%で、これはリーグ全体でも17位にランクする数字だ。 『The Athletic』のジェイソン・ジョーンズ記者のインタビューで、今シーズンの好調ぶりについて聞かれたビエリツァは「NBAでの最初の4シーズンは『コーナーに立って待っていろ』と指示されていた。だが今は、以前よりも大きな役割を任されている 。嬉しいことだよ」とコメントしている。 12月に、ビエリツァが2夜連続で大活躍したことは記憶に新しい。まず、彼はダラスで行われたマーベリックス戦でキャリアハイの30得点を決めてチームを勝利に導き、翌日にヒューストンで行われたロケッツ戦では決勝のジャンプシュートを沈めて、『Professor Big Shots(ビエリツァのニックネーム)』の真価を証明した。 ビエリツァの働きぶりについて、ウォルトンHCは『The Athletic』のインタビューで「ビエリツァのNBAでのプレイぶりをずっと見てきたので、彼が素晴らしいストレッチ4であることは分かっていた。さらに、実際に彼のプレイを間近で見て、彼の能力を知り、彼と話して、彼のことをもっと良く知っていくうちに、私が思っていた以上の選手だということが分かってきた。彼は素晴らしいスキルを持った選手だ」とコメントしている。 今シーズンのキングスは相次ぐ怪我人の影響もあって、下位に沈んでいる。再びチームが好調を取り戻し、ウェスタン・カンファレンスのプレイオフ圏内に返り咲くためには、ビエリツァの活躍が不可欠だ。