現地1月6日に行われたシカゴ・ブルズ戦で、38得点、11リバウンド、10アシストと躍動し、フランチャイズ記録となるシーズン11度目のトリプルダブルを記録したダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ。勢いの止まらない20歳のプレイに、レジェンドも舌を巻いているようだ。 元オールスターで現在は解説を務めるスコッティ・ピッペン(元シカゴ・ブルズほか)は、1月7日に放送された『ESPN』の番組に出演。自身の古巣であるブルズとの試合で大暴れしたドンチッチを「レブロン(ジェームズ)や、マジック(ジョンソン)と比較されるけれど、彼は彼自身の道を進んでいる」と語った。 続けてピッペンは「彼はレブロン、マジックより得点能力が高い。守るのはとても難しいだろう。視野も広くてコートが良く見えており、周りの選手のレベルを高めている。決してプレイを焦らないし、安定していて間違った選択も少ない」とドンチッチの能力を称讃している。 ピッペンと共に番組に出演していたブライアン・ウィンドホースト記者は、ドンチッチの活躍もあり、現在23勝13敗と好調を維持するマーベリックスは、トレード市場で面白い存在だと語っている。 「予想以上の結果を残すマーベリックスだが、はたしてアンドレ・ドラモンド(デトロイト・ピストンズ)やケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)を狙いに行くのか。2カ月前なら(将来を見据えて)答えは“ノー”だったが、状況は変わった。トレードを成立させるためのアセットもいる。ラブを獲得したとしよう。彼と(クリスタプス)ポルジンギスはチームに広大なスペースをもたらすだろう。もし実現すればルカ、ポルジンギス、ラブのビッグスリーはプレイオフで危険な存在となる」 ピッペンのお墨付きをもらったドンチッチの躍進と共に、上昇気流に乗るマーベリックス。はたしてトレード市場でどのような立ち回りを見せるのか、その動向に注目したい。