今季のマイアミ・ヒートは、接戦時の終盤で迎える重要な場面、すなわち「クラッチタイム」に強い。 現地27日に行われたインディアナ・ペイサーズ戦を113-112で制したヒートは、その翌日にフィラデルフィア・76ersをオーバータイム(OT)の末、117-116で撃破した。OTにもつれ込んだ6戦すべてに勝利しているヒートは、クラッチゲーム(第4Q残り5分間で5得点差以内の接戦となる試合)全体では11勝3敗を記録している。 『マイアミ・ヘラルド』紙の取材で、ヒートが接戦に強い理由を問われたエースのジミー・バトラーは、以下の通りコメントしている。 「やるべきことをしているだけだよ。俺たちはチームの戦略や戦術を理解する能力に長けていると思うし、全員がそれぞれの役割を理解している。お互いをさらに深く理解しようとしている段階ではあるけど、それが早い段階で団結力を高めることができた理由だと思う。接戦時にどうすれば勝てるか分かってきたし、俺たちは着実にペースを掴んでいるよ。プレイオフでは特にポゼッションゲームになることが多いから、今のうちに慣れておかないとね」 このように正念場で底時からを見せているヒートだが、クラッチゲームでのディフェンス・レーティングはリーグ全体16位と低く、プレイオフを勝ち抜くためには課題も残っているようだ。