イースタン・カンファレンス上位につける王者トロント・ラプターズが、正念場を迎えている。 『ESPN』によると、現地12月18日に行われたデトロイト・ピストンズ戦で、パスカル・シアカム、マルク・ガソル、ノーマン・パウエルが怪我を負ったようだ。 ガソルは第1クォーターに左ハムストリングを捻挫、パウエルは試合残り3分17秒の場面で相手のスクリーンに衝突して左肩を負傷し、それぞれ途中退場。シアカムは試合終了までプレイしたが、試合残り6分47秒の場面で着地に失敗し股関節を痛めている。 112-99で試合には勝利して戦績を19勝8敗(日本時間20日現在)としたラプターズだったが、度重なる主力の怪我に落胆するニック・ナースHC(ヘッドコーチ)の発言を『AP通信』が紹介している。 「代償の大きい勝利だった。怪我の状態はまだ分からない。明日チェックする必要がある」 20得点、10リバウンド、10アシストのトリプルダブルを記録して勝利に貢献したカイル・ラウリーは、「チームにとってタフな状況だけど、僕らにはステップアップできる選手が揃っているはずだ」とほかのチームメイトの奮起を促した。 検査の結果、ガソルは最低でも2週間の離脱が必要とされており、シアカムとパウエルの復帰時期は未定であると、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じている。 すでに右膝の怪我で戦列を離れているフレッド・バンブリートに加え、主力3人の離脱は間違いなく大きな痛手となるが、ラプターズはこの苦難を乗り越えられるのか。