いまだプレイオフ圏外と苦境が続くスパーズが、ホームに優勝候補のクリッパーズを迎える試合では、古巣対戦となるカワイ・レナード(クリッパーズ)と、そのレナードとのトレードで昨シーズン、スパーズに加入したデマー・デローザンのマッチアップに注目したい。 昨シーズン、ラプターズを初優勝に導き、その直後に自身の故郷に近いクリッパーズへの移籍を決断したレナードだが、ここまではその実力を遺憾なく発揮していると言えるだろう。チームトップの平均25.5得点を記録するだけでなく、アシスト(5.0)とリバウンド(7.8)では自己ベストの数字を記録。選手として更なるレベルアップを遂げており、リーグ最高のツーウェイプレイヤーという評価に違わぬ活躍で絶大な存在感を示している。チームも21勝8敗と順調に勝ち星を重ねており、フランチャイズ史上初のリーグ制覇に向けて期待はどんどんと高まっている。 一方スパーズは、ここまで10勝16敗でウェスタン・カンファレンス12位と苦しんでいる。それに呼応するように難しい時期を過ごしているのがデローザンだ。得意のミドルレンジを中心にチーム最多の平均得点(20.9)を稼いではいるが、その数字は直近5シーズンでは自己ワースト。また現地16日のロケッツ戦では、チームが負けている試合終盤にベンチに下げられたことから、トレードの噂が浮上するなど、チーム内でも厳しい状況に置かれている。現状を打破するためにも、自身にとっての因縁の相手、レナードを擁するクリッパーズを撃破し、チームと自身に漂う不穏な空気を一掃するきっかけにしたい。 好調のレナードとクリッパーズが力で押し切るのか、それとも追い込まれるデローザンとスパーズが意地を見せるのか。因縁対決の行方を見届けよう。 NBA Rakutenでは、LEAGUE PASS、BASIC PASS、TEAM PASSで視聴可能だ。※成績は日本時間12月19日時点