ニューオーリンズ・ペリカンズに所属するデリック・フェイバーズの母親であるディアンドラさんが、55歳という若さで急逝した。現地11月29日、フェイバーズは自身のツイッターで「愛しているよ、母さん」というコメントと共に、数枚の母親との写真を投稿した。 フェイバーズは昨夏のオフシーズンにペリカンズと契約したばかりだが、すでにチームメイトから最も尊敬を集める選手の1人になっている。オクラホマシティでのシュートアラウンド後に、ペリカンズの選手たちはフェイバーズと彼の家族への思いを語った。 ガードのドリュー・ホリデーは「彼は素晴らしい。物静かだが、彼の言葉には多くの意味がある。無駄なことを話さないから、みんな彼が語る言葉を大切にするんだ。チームメイト全員を落ち着かせてくれる存在だよ」とコメントしている。 また、フランク・ジャクソンは「彼は素晴らしいチームメイトだ。俺たちのことをいつも気にかけつつ、自分の仕事をしてくれる。俺たちは、いつも彼の存在を感じている。彼は前向きな選手だ。俺は彼と一緒にプレイするのが好きなんだ」と語った。 アルビン・ジェントリーHC(ヘッドコーチ)は「彼のような物静かな男はめずらしい。だが、彼に言葉など必要ない。多くの尊敬を集める真のプロフェッショナルだ」と、フェイバーズのことを賞賛している。 フェイバーズは現在、故郷のアトランタに帰っており、同30日に行われる母の葬儀に参列する。 ホリデーは「幸運なことに、俺はまだ近親者を亡くしたことがない。デリックは家族を大切にする人間だから、きっと家族と悲しみを分かち合っていることだろう。人の死はこれ以上ないぐらい悲しいことだが、その悲劇によって人々が心を1つにすることもできる。彼にとって家族はかけがえのない存在だし、俺にとっても家族はかけがえのない存在だ」とコメントしている。 つい最近、フェイバーズの母親に会ったばかりというジェントリーHCは「(フェイバーズの母親の死は)想像もつかないほどの悲劇だ。我々は、人生に死がつきものであることに時々気付かされる。彼女のような素晴らしい人物に会えたことに感謝している。彼と彼の家族に哀悼の意を表したい。デリックには、我々も彼の家族であり、彼のためなら何でもするつもりであることを知ってもらいたい。我々は、いつも彼の側にいる」と語った。