ワシントン・ウィザーズは、現地17日のオーランド・マジック戦に121-125で敗れた。120失点以上を喫するのは今季11試合で早くも6度目。エースのブラッドリー・ビールも試合後に悔しさを滲ませている。 立ち上がりからショットが決まらず、第1Q(クォーター)序盤で11-22と大きくリードを奪われたウィザーズ。途中投入したCJ・マイルズとモリッツ・バグナーが2人で16連続得点を叩き出してマジックに食らいつき、最終Qに望みをつなぐ。 そして、ビールの3連続スリーポイントシュートを含む18-7のランが決まって残り1分で1点差。逆転勝利も見えてきたなか、ビールのキックアウトをマジックのマーケル・フルツにスティールされ、逆にダンクを叩き込まれて突き放されてしまった。 ビールはこの日もチームトップの30得点を挙げ、フランチャイズ史上5人目の通算1万得点に到達。八村塁は6得点に終わった一方で、リーグ2位の平均45.0得点を叩き出しているベンチメンバーが奮闘し、マイルズが21得点、ダービス・ベルターンスが15得点、バグナーが12得点、イシュ・スミスが4得点と計52得点を挙げて接戦に持ち込んだ。 ディフェンシブレーディングでトップ5入り(101.7)、ペイント内での失点数(43.2)とセカンドチャンスでの失点数(11.3)が最少のマジック相手に、121得点を挙げた攻撃の破壊力は申し分ない。ウィザーズの課題は、ヒューストン・ロケッツ戦で159失点を喫したディフェンスだ。再三指摘されているとはいえ、ターンオーバーや緩慢な対応からの失点があとを絶たない。 マジックに敗れた試合後、ビールはこのようにチームの現状を語っている。 「我々は毎試合勝つために十分ハードに戦っている。オフェンスではトップ5(平均118.0得点/リーグ3位)だ。それは問題じゃないことは分かっている。相手を止めなければいけない」 八村や先発センターのトーマス・ブライアントにはインサイド、ビールらガード陣にはボールマンへのプレッシャーで奮闘が求められる。