ミルウォーキー・バックスは今シーズンから新しいアリーナでプレーするが、バックス以外にも今シーズンからコートのリニューアルをするチームや新たなアリーナ内のサービスを提供するチームが幾つかある。ここでは、今シーズンからファンに新たな体験を提供する5チームを紹介する。 ・アトランタ・ホークス今夏、ホークスは総額1億9250万ドル(約220億円)かけたステイトファーム・アリーナのリノベーションを完成させた。このリノベーションにより、NBA史上初の360度ビデオスクリーンがコート上に完備される。また、コンコースには理髪店など様々な新店舗が出店する予定だ。加えて、アリーナ内で販売される12品目の飲食物が5ドル以下に設定される『ファンの懐に優しいアリーナ』に生まれ変わることにも注目が集まっている。ホークスは、今シーズン、通常のコートデザインに加えて、アトランタ移転50周年を祝う特別なコートデザインの2種類のコートでプレーする。 ・シャーロット・ホーネッツホーネッツは、球団創設30周年を祝う新しいコートデザインを発表した。このクラシック・コートは、今シーズンの『クラシック・ナイト』と呼ばれる試合で使用される。このコートデザインは、1995-97シーズン当時のデザインを踏襲したもので、センターサークルには当時使われていたミツバチのロゴが配置され、ペイントエリアにはミツバチの巣をモチーフにした模様が入っている。ホーネッツのフレッド・ウィットフィールド球団社長兼代表は、「クラシック・コートは、球団創設30周年を祝う『クラシック・ナイト』に華を添えるだろう。『クラシック・ナイト』では、クラシック・コートやスローバック・ユニフォームだけでなく、ホーネッツの歴史を振り返る様々な趣向が凝らされる予定だ」と、記念すべきシーズンを迎える抱負を語っている。ホーネッツは、最低でも6試合以上は、このクラシック・コートでプレーする予定だ。 ・デンバー・ナゲッツ今夏、ナゲッツはロゴとユニフォームデザインを一新した。それに伴い、彼らはコートデザインも新調している。新たなコートは、今シーズンから採用されたチームカラーを使ってデザインされ、新しいロゴがセンターサークルに大きく配置されている。チームを運営するクロエンケ・スポーツ&エンターテインメントのジョシュ・クロエンケ代表は、「我々の球団は、このデンバーで50年に渡って様々なロゴを使ってきた。その各時代において、ナゲッツは素晴らしいチームカラーを誇っていた。今回の新ロゴは、球団のこれまでの特別な歴史を振り返りつつ、未来に向かってチームの新たな1ページをめくる決意を表現している」とコメントしている。 ・ゴールデンステイト・ウォリアーズ2018-19シーズンは、オークランドにあるオラクル・センターでウォリアーズがプレーする最後のシーズンになる。来シーズンから、彼らはサンフランシスコのチェイス・センターにホームコートを移転するのだ。ダウンタウン近郊の水辺に建設された新アリーナは、非常に豪華な作りになっているようだ。今夏の初頭に、ウォリアーズのリック・ウェルツ球団社長が、チェイス・センターの公式Youtubeで、新アリーナの建築計画の進捗について詳しく語っている。18000席以上が設置されるチェイス・センターには、広大な物販スペースとオフィス・スペースが完備され、ウォーターフロント側には広い公園も作られるそうだ。 ・メンフィス・グリズリーズ今夏にロゴとユニフォームの新デザインを発表したグリズリーズは、コートのデザインも変更する。新しいコートのデザインについて、グリズリーズのビジネス運営部門最高責任者のジェイソン・ヴェクスラー氏は、「メンフィスは時代の流れに流されない街だ。だから、我々は敢えて普通と違うフロア材の並べ方をした。普通のNBAチームは一方のゴールからもう一方のゴールに向けてフロア材を並べるが、我々は全く違う並べ方にしたんだ。他と違ったやり方を貫くのが、我々チームの特徴だからね。いつだって、我々はメンフィスの街を特別な存在として目立たせたいんだ」と説明している。