2019年ドラフト1巡目1位で指名されたニューオリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンが、プレシーズン初戦のアトランタ・ホークス戦で17得点、7リバウンド、3アシスト、3スティールと上々のデビューを飾った。 鳴り物入りで加入した大型ルーキーは、敵地でのホークス戦でスタメン出場。開始62秒で相手からファウルを受けながら約5フィートのジャンパーを沈めて3点プレイを成功させると、その直後には“レブロン・ジェームズ二世”の異名を取る実力を見せつける。 トップの位置でドリュー・ホリデーからパスを受け取り、右45度から鋭いカットインを敢行。身長213cmの相手センター、デイミアン・ジョーンズがブロックに来るなか、強烈な右手ダンクを叩き込むと、敵地のステイト・フォーラム・アリーナは大歓声に包まれた。 前半はさらに両手と左手、2回のダンクに成功し、終了間際には身長216cmのアレックス・レンを空中でダブルクラッチでかわして得点を決めた。点差が開いたこともあり、後半は5得点にとどまったが、ペリカンズでの初ゲームは28分間の出場で17得点、7リバウンド、3アシスト、3スティールを記録。オールラウンドな活躍で133-109の勝利に貢献した。 「もう高校でも大学でもない。最初のNBAゲームはすごく楽しかった」 全米のみならず、世界中から注目を浴びるザイオンは、そうデビュー戦を振り返った。 実際にコートでザイオンと対峙した、プロ22年目を迎える42歳のヴィンス・カーターは「その瞬間を楽しんで、自分らしくいるように言った」という。 無限の可能性を秘める19歳のザイオンがシーズンでどんな活躍を見せるのか、期待は高まるばかりだ。