長期離脱中のデュラント、コート外の統率力を指揮官が称賛

ブルックリン・ネッツに移籍したケビン・デュラントは、今年6月のNBAファイナル第5戦で右足アキレス腱を断裂したため、新天地での1年目はシーズン全休が濃厚だ。ただ、そのなかでもコート外で絶妙なリーダーシップを発揮している。 通算2万2940得点、3ポイント成功数1500本以上、オールスター出場10回、シーズンMVP1回、優勝した2017年、18年ともにファイナルMVPに輝くなど、デュラントはリーグを代表するスコアリングマシンとして君臨してきた。 2016-17シーズンから3年間、ゴールデンステイト・ウォリアーズに在籍してきたが、昨季のファイナル第5戦で右足アキレス腱を断裂。その後、サイン&トレードでネッツに新天地を求めた。 ネッツにはカイリー・アービングやデアンドレ・ジョーダンら実力者が加わり、戦力は大幅アップ。デュラントはリハビリのため、シーズン全休の見込みとされているが、トレーニングキャンプの練習場に姿を現し、チームを盛り上げているという。 ケニー・アトキンソンHC(ヘッドコーチ)は、「彼はコートサイドでリハビリをしていて、我々がやっていることを見て、練習場を歩き回り、選手たちを励まして対話している。本当に素晴らしいバランスだった。彼はスーパーな存在だ」と証言する。 デュラントはメディアデーで、チームに関与するうえでの唯一の違いは「試合のためにユニフォームを着れないこと」だと語ったが、アトキンソンHCはデュラントがいること自体に価値があると話す。 「彼は会話に入って何かを言うかもしれない。彼はオブザーバー(観察者)だ。すべてを見て、気づき、意識させることができる。あまり多くを語らないが、彼が何か言う時は非常に(内容が)適切だから、みんな注目する」 たとえコートに立てなくても、チームのために全力を尽くす。リーグを代表して戦ってきたデュラントは、その背中でプロフェッショナリズムを体現している。

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