NBAがトラベリングの判定基準を明文化

NBAの運営理事会が、NBAルール・ブックの中でトラベリングの判定基準を新たに明文化した。 判定基準を明確にしたことにより、これまで曖昧とされていた「ルール・ブックに書かれている内容と、実際のNBAの試合における判定基準とのギャップ」が埋められる見込みだ。 NBAのリーグ運営部門の代表を務めるバイロン・スプリューエル氏は「我々のリーグで生まれていた大きな誤解の1つが、トラベリングの判定基準だ。そこで我々は、トラベリングの判定基準に関して『曖昧』とされていた3つのポイントを新たに明文化した。今後、審判団はトラベリングを特に注意してチェックするようになる。また、選手、コーチ、メディア、ファンに向けて積極的にトラベリングの判定基準の説明を行っていく予定だ」とコメントしている。 これまで長年に渡って審判団が暗黙の了解として共通認識していた「ギャザー(選手がボールを保持すること)」について、NBAの公式ルール・ブックの中で初めて定義されることになった。新たに加えられた「ギャザー」の定義では、ボールをミートする際に選手が何歩ステップを踏めるかが明文化されている。 トラベリングの判定基準について詳しく説明されたビデオも、近々発表される見込みだ。 さらに、NBAのリーグ運営理事会は、先発ラインナップを変更できる最終期限の変更も発表した。対戦チーム、メディア、そしてファンに対する透明性を高めるため、新たなルールでは、先発ラインナップを変更できる最終期限を、従来の「試合開始10分前」から「試合開始30分前」に改定した。だが、不測の事態が起こった場合には、試合開始前でも先発ラインナップを変更することは今後も可能だ。不測の事態とは、例えば試合前のウォームアップ中に選手が負傷したり怪我を再発させた場合のことだ。 NBAの競技委員会は、上記の2点について全会一致で承認している。

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