マイアミ・ヒートは、ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールとジョン・ウォールのトレードによる獲得を狙っていると噂されている。ビール獲得に強い興味を示しているヒートは、大怪我を負ったウォールの多額のサラリーを吸収することを切り札として、ウィザーズとのトレード交渉を検討していたと、「Miami Herald」のバリー・ジャクソン記者が約1か月前に報じた。しかし、ウィザーズのトミー・シェパードGMが、ビールを放出する意思がないことを明言したことから、同トレードの噂は一時落ち着きを見せていた。 今オフに、ウィザーズから延長契約のオファーをされたビールの返答が未だに無いことを受け、再びビールとウォールのトレード説が浮上したようだ。ヒートは、今オフにスーパースターであるジミー・バトラーと契約を結んだが、さらなる補強を図る同チームは、2人の獲得を諦めていないと、ジャクソン記者は報じている。また、ジャクソン記者によれば、ヒートのフロントは、優秀な医療スタッフを有する同チームであれば、アキレス腱断裂により現在リハビリ中のウォールを、オールスターレベルまで回復させられると信じているという。 ウィザーズにとって、ビールとウォールをパッケージに含めたトレードを成立させることは、ウォールに伴うリスク回避やキャップスペースの観点からのメリットはあるかも知れない。しかし、シェパードGMがはっきりと「ビールのトレードは一切考えていない」と明言していることに鑑みると、現時点でウィザーズが、ヒートとのトレードに踏み出すことは現実的ではないだろう。 ビールの契約は、後2年残っており、彼が新シーズンにオールNBAに選出されると、ウィザーズとスーパーマックス延長契約を結ぶ資格を得ることとなる。従って、たとえビールが、今オフにウィザーズとの延長契約に至らなかったとしても、彼がウィザーズを離れるという訳ではない。 今後、もしウィザーズがビールとウォールのトレードを検討することになるとすれば、それはビールにウィザーズ残留の意思がない時だろう。 スポヲタ:ビタラフ アドル