1979年8月8日、ラシャード・ルイスがルイジアナのパインビルで誕生した。1998年のドラフトに高卒でエントリーしたルイスは、グリーンルームへの招待を受けながらも1巡目で指名されずテレビの前で涙を流したことが話題になった。しかし、それをばねに練習に励んだルイスはシアトル・スーパーソニックスで活躍すると、2007年のオーランド・マジックへの移籍の際には6年118百万ドル(1ドル110円換算で約130億円)という巨額の契約を手にするまでに成長した。キャリア晩年のマイアミ・ヒート時代にはチャンピオンリングも獲得している。 そのルイスは、2003年にシアトルのメンバーとしてジャパンゲームズに参加している。シアトルはレイ・アレンが欠場、対するロサンゼルス・クリッパーズもエルトン・ブランドが欠場と、互いにエースを欠く中でスポットライトを奪ったのがルイスだった。10月31日に行われた初戦では25得点を奪いチームを勝利に貢献。圧巻だったのは翌11月1日の第2戦だ。ルイスはフィールドゴール25本中18本成功、フリースローも13本中10本沈め、キャリアハイの50点を叩き出したのだ。チームも124対105で勝利。これまで12試合行われているジャパンゲームズの中でも、屈指のハイライトとして記憶されている。