ワシントン・ウィザーズのオールスターガードであるブラッドリー・ビールは、チームから3年1億1100万ドル(118億円)の延長契約をオファーされており、彼は10月21日までに決断を下さなければならない。 多くのNBA評論家は、ビールが今シーズンにオールNBAチーム選出を果たすとスーパーマックス延長契約を結ぶ資格が得られる事から、彼は今オフの契約延長に至らないと信じている様だ。また、機能不全に陥っていたフロントオフィスへの懸念から、ビールは今オフの延長契約のオファーにサインせず、チームの今後の方向性を見極めてから決断すると予想する者が多い。 そんな中、ビールと7年来のチームメートで、彼をよく知るジョン・ウォールは違う考えを持っている様だ。「NBC Sports Washington」のチェイス・ヒューズ記者によれば、ウォールはビールの置かれている状況を熟考した上で、ビールが今オフに延長契約を受け入れると予想しているそうだ。 「ビールはサインすると思うよ。彼は頭が良いから自分自身やチームにとって最善な決断をするだろう。彼はD.C.を楽しんでいるし、昨シーズンはコミュニティ・アシスト賞を受賞するほど地域にも貢献している。彼は俺と一緒にプレーするのが好きだしね。」 ウォールは、ビールに一切助言しない事を明らかにしているが、以前に現在のビールと同様の状況下にあった為、場合によっては不確定要素の多い未来の契約に賭けるよりも提示されたオファーを受け入れた方が賢いという事を身に染みて感じたのだろう。2年前にウィザーズと延長契約を結んだウォールは、オールNBAチーム入りを目指し、翌年の更に高額なオファーに賭ける事もできた。しかし、そうはせずに契約延長に踏み切ったウォールはその後、大怪我に見舞われている。もし2年前の延長契約に至っていなければ、ウォールの市場価値は下がり、彼は大型契約を結ぶ機会を失っていただろう。 「神の計画には逆らえない」と語ったウォールは、契約を先延ばしにする事へのリスクを自らの経験から学んでいる。ウォールと同じチームで7年間共にプレーしているビールは、先輩であるウォールの経験を参考に決断を下すのだろうか。ビールの決断に注目である。 スポヲタ:ビタラフ アドル