スーパースター・コンビ【TOP10】:第6位

今年のFA(フリーエージェント)市場では、例年と比較すると多くのスーパースターがチームを変更している。また、その多くにとってコンビ結成が新たなトレンドとなっていた。 今夏のFAやトレードを経て、全く新しいコンビが結成されたチームもあれば、コンビが変成されたチーム、そして元からのコンビで今季に挑むチームもある。 これを受けて、今夏に登場した数多くの手強いペアの中でも、特にリーグにとって脅威となるであろう10組を筆者がランキングしてみた。 今回は、第6位に選んだフィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビード&ベン・シモンズのコンビを紹介したい。 長い低迷期を耐え忍び、それによって得た上位ドラフト指名選手達を育てる「プロセス(過程)」に入っていたシクサーズは、近年エンビードとシモンズを中心としたチーム再建を図っていた。昨季のシクサーズは、2人に加え、シーズン途中のトレードでトバイアス・ハリスとジミー・バトラーを獲得し、万全な体制で臨んだが、優勝まではあと一歩及ばなかった。 後に昨季のチャンピオンとなるトロント・ラプターズとのプレーオフ・シリーズ第2ラウンドでは、3勝3敗で迎えた第7戦に、相手チームのス―パスターであるカワイ・レナードにブザービーターを決められ、わずか1本差で敗れている。NBAファンの間では、同シリーズが事実上のNBAファイナルズと言われており、昨季のチャンピオンに最も近かったチームの1つと言えるだろう。 昨季、25歳のエンビードと22歳のシモンズは、合わせて平均44.4ポイント、22.4リバウンド、11.4アシスト、2.1スティール、2.7ブロックという驚異的な記録を叩き出した。 若干25歳と22歳のコンビが、既にこれだけ高いレベルのパフォーマンスを発揮している事を踏まえると、今後はライバルチームにとって更に脅威的なコンビへと進化を遂げる事が予想される。 しかし、2人には課題があるのも事実だ。キャリア通算で、3ポイントシュートの試投数が0本のシモンズは、外からのシュートを磨かなければならないし、エンビードも常に万全な状態で試合に臨める様に、体調管理を心掛けなければならないだろう。 今回は、上記ランキングとなった2人だが、今季の2人の活躍とチームの結果によっては、トップも十分に狙えるのではないだろうか。 エンビードとシモンズ率いるシクサーズの今季が楽しみだ。 スポヲタ:ビタラフ アドル

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