FA振り返り:サンズ編

今年のFA(フリーエージェント)市場は、多くのスーパースター級選手がチームを変更し、リーグ全体のパワーバランスを大きく変える事となった。 ロサンゼルス・クリッパーズやブルックリン・ネッツのように、その恩恵を受けた球団もある一方で、間違った方向に多額の投資をしてしまった球団や、必要としていた選手を獲得する機会を逃してしまった球団も存在する事を忘れてはならない。 今回は、「Bleacher Report」が纏めたレポートで、今オフの「負け組」というレッテルを貼られてしまったフェニックス・サンズを紹介したい。 2006年以降、西の弱小チームとして知られるサンズのオフシーズンは、今年も相変わらずパッとしていないようだ。 エースであるデビン・ブッカーの親友で、オールスター・ポイントガードのディアンジェロ・ラッセルのサンズ加入をファンは期待した。しかし、サンズはラッセルを追求せず、代わりにシューターではないリッキー・ルビオと3年5100万ドル(約55億円)の契約を結んだ。 23歳のラッセルは、昨シーズンにキャリアハイとなる21.1ポイント、7.0アシストを記録し、リーグに優秀なシューター、スコアラー、そしてパッサーであることを証明した。一方、今年29歳となるルビオのキャリア平均シュート成功率は38.8%で、元々所属していたユタ・ジャズはポイントガードのアップグレードを図るために彼を放出している。 さらに、サンズはルビオとフランク・カミンスキーの獲得、そしてケリー・ウーブレ・Jr.との再契約に必要なキャップスペースを空ける為、手頃なサラリーであった25歳のT・J・ウォーレンと2017年にドラフト4位指名したジョシュ・ジャクソンを放出。身長213cmのビッグマンであるカミンスキーのキャリア平均シュート成功率は41.9%と悪くはないが、プレーに一貫性がなく、効率的なパフォーマンスを発揮できる時間が制限されるという。また、ウーブレは3ポイントシュートとディフェンスに特化した「3&D」タイプのウィングと評されているが、彼のキャリア平均3ポイントシュート成功率は32.1%と高くない。 「Bleacher Report」のザック・バックリー記者によれば、ルビオの契約額は実際の価値に比べて高額すぎるという。カミンスキーについては、試合での起用は確約されておらず、彼の必要性に疑問を感じていると述べた。そして、ウーブレについては、獲得のために数々の問題を乗り越える必要があったが、それに見合う価値があるかどうかが指摘されている。 全体的に、サンズはこれまでのオフとは変わらず、予想通りパッとしない夏となったようだ。 スポヲタ:ビタラフ アドル

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