FA振り返り:ニックス編

今年のFA(フリーエージェント)市場は、多くのスーパースター級選手がチームを変更し、リーグ全体のパワーバランスを大きく変えることとなった。 ロサンゼルス・クリッパーズやブルックリン・ネッツのように、その恩恵を受けた球団もある一方で、間違った方向に多額の投資をしてしまった球団や、必要としていた選手を獲得する機会を逃してしまった球団も存在することを忘れてはならない。 今回は、「Bleacher Report」が纏めたレポートで、今オフの「負け組」というレッテルを貼られてしまったニューヨーク・ニックスを紹介したい。 今夏のニックスは、スーパースターを2人獲得して弱小チームから優勝候補へと変貌を遂げるはずだった。しかし、ニックス移籍説が散々報じられていたカイリー・アービングとケビン・デュラントはブルックリン・ネッツと契約。結局ニックスがスーパースターと契約することはなかった。 2人がネッツと契約を結んだことが報じられた直後に、ニックスのスティーブ・ミルズ球団社長は記者会見で以下の通り語っている。 「多くのニックスファンにとって今日のニュースはがっかりしたことだろう。しかし、チーム再建については変わらずに計画しており、我々は常に自信を持っている。今後もドラフトやFAで有力な選手の獲得を目指し、近い将来には優勝候補としてプレーオフに挑むことを目標としている。」 スーパースターを獲得できなかったニックスは、複数選手との短期契約により、キャップスペースを保存する方向へとシフト転換。そして、なぜかその多くがパワーフォワードであった。 ジュリアス・ランドルと3年6300万ドル(約68億円)の契約を結んだニックスは、同じくパワーフォワードのボビー・ポーティス(2年3100万ドル)やタージ・ギブソン(2年2000万ドル)と契約を結んだ。そして、2年1600万ドル(約17億ドル)で契約したポイントガードのエルフリッド・ペイトンは、デニス・スミス・Jrやフランク・ニリキナのバックアッププランとして考えているのであれば、少し高額ではないだろうか。 ニックスにどのような戦略があるのかは分からないが、「ニューヨーク」という市場価値だけを売りにしてもスーパースターが集まることは期待できない。過去6シーズン、ほとんどの試合に黒星がついてしまっているニックスは、根本的なチーム再建が必須となるだろう。 果たしてニックスがスーパースターを獲得できる日は来るのだろうか。 スポヲタ:ビタラフ アドル

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